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「じゃ、家に行こうか?」暴走を続けるヤバいおじさん…助かるすべを思いつくも!? #誘拐されかけた話 5

「あの日わたしは、誘拐されかけた」第5話。ほや助さんが大人になった今でも強烈に思い出すのは、小学校4年生のときに体験した「誘拐未遂事件」。事件が起こったのは、自宅からほんの数分の場所。突然、車から降りてきた見知らぬおじさんに話しかけられたと思ったら、おじさんは大声で女児向けアニメについて語り出しました。これが通称“キュアおじ”との出会いです。

キュアおじは「かわいいなぁ」とほや助さんの頭に触れようとするばかりか、今度は女児向けアニメの変身セットを取り出し、「着替えてみせてよ」と要求。ほや助さんは懸命に断るものの、キュアおじの異様ぶりはさらにエスカレート。ついには自宅に誘い、そこで着替えることを提案してきたのです。

「車の中で着替えるのが恥ずかしいんだね!?」

「それじゃ……、おじさんの家でお着替えしよっか!」

 

突然に話しかけ、ついには自宅へ誘う……。

キュアおじの恐ろしい提案に、ほや助さんの足は凍りついてしまいます。

 

もっと早く、逃げ出せばよかった…

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「女の子を自分の家に呼ぶ機会なんてないから、思いつきもしなかったなぁ」

 

こんな人、最初から相手にしちゃいけなかった……! 心の底から後悔すると同時に、恐怖に足が凍りついたほや助さんでしたが、勇気を振り絞ります。

 

「ごめんなさい……さよなら」

 

 

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しかし、ほや助さんの勇気もむなしく、キュアおじに腕をつかまれてしまいます。

 

「じゃ……行こうか?」

 

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「いやいや、いやいや! 本ッ当に無理ですって!」

 

「照れちゃうなぁ、女の子を家に呼ぶなんて……」

 

ほや助さんは必死に抵抗しますが、キュアおじには通用しません。しかし、ほや助さんはいつも携帯している防犯ベルの存在を思い出します。

 

 

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ところが、防犯ベルはランドセルに着けたまま……。バドミントンの練習に向かう今は、持っていないことに気がつきます。

 

「早く行こう?」

 

周囲には人影もなく、頼みの綱である防犯ベルも手元にない。さらには腕もつかまれ、動くこともできない……。ほや助さんは心の底から絶望してしまうのでした。

 

 

お子さんの安全を守るため、防犯ベルを携帯させている親御さんも多いはず。使う機会に見舞われないことが第一ですが、子どもの身に危険が生じたときにブザーが鳴らなくては意味がありません。

 

電池は切れていないか、故障していないか。ランドセルだけでなく、習い事用のバッグにも入れておいたほうが良いでしょう。この機会に今一度、確認してみてくださいね。

>>次の話

 

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    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターほや助

    宮城県仙台市在住、アラサー絵描き。インパクト大な人々とのトンデモ体験談を、ライブドアブログ・instagramで連載中。

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