息子の2歳の誕生日プレゼントを買いに、夫の両親とおもちゃ屋さんへ出かけたことがありました。息子は広告に載っていた緑色のサッカーボールがお目当て。ところが欲しいサッカーボールのカラーが売り切れていました。そこで起こした息子と大人の行動と言動とは!?
ほしかったカラーが売り切れ
おもちゃ屋さんに到着すると、息子はお目当てのコーナーまで突っ走って行きました。やっと追いつくと、息子の顔はしょんぼりしています。どうも息子がほしかった緑色のサッカーボールだけが売り切れているよう。
私は「売り切れているから仕方がないよ、ほかの色にする?」と声をかけました。すると息子は泣き始めました。「じゃあ、また別のお店へ行ってみようか」と言っても聞く耳を持ちません。
大人の言葉に疑問を感じた……
義母が赤と黒色のサッカーボールを息子に手渡し「このサッカーボールもかっこいいよ。似合うよ」と声をかけています。それでも泣き止まない息子。買わずに帰ろうとしてもイヤだと全身で抵抗してきます。
状況を見かねた夫が「買うなら今日しかないぞ!」と息子をしかっていました。この光景を見て、「息子が悪いの?」と疑問に感じたんです。まだがまんや理解がうまくできない年齢に対する言い方ではないと思いました。
子どもの気持ちに共感する大切さ
息子の気持ちを考えると、泣いてしまう気持ちが分かりました。手に入ると期待していたものがなかったうえ、別のものをすすめてくる。2歳の息子にとって、ほかの選択肢を受け止めるほどの余裕はないと思いました。
そこで私は息子に「それはショックだよね。買えると思っていたんだもの」と声をかけたんです。そうすると次第に気持ちが収まっていきました。共感をすることって本当に大切ですね。
結局は義母にうまくまるめこまれて、赤と黒色のサッカーボールを購入しました。息子は意外と気に入っている様子で、一件落着です。この体験で、一方的に大人の気持ちを子どもにぶつけるのは間違っていることを学びました。(TEXT:ママライター田中由惟)