住み慣れた家から引っ越す日。ガランとした家を見渡して心に浮かぶのはなぜか、険悪となってしまった今の元夫ではなく、夫婦仲がうまくいっていた頃の家族の思い出。ずっと家族でいたかったと感傷に一瞬浸るも、すぐに気持ちを引き締めます。
最後に、ずっと心残りだった義母にお礼を伝えようと電話したねこじまさん。実家の会社倒産を機に家族離散となってからは連絡が取れておらず、緊張しながら話し出したのですがーー。
緊張した義母との電話。普通に話せて良かったーー
義家族内の関係が悪化したことから、夫側のねこじまさんも義母との連絡が困難になったが決して喧嘩したかったわけではないことを早口でまくし立て、夫との離婚を伝えようとするとーー。
「離婚の話は聞いたよ。おばあちゃんに」
義母はそう言うと、いろいろ苦労かけてごめんねと詫びました。もう口を聞いてくれないのではと心配していたので、普通に話せたことに思わずホッとして感謝の気持ちを伝えました。
これから家はどうするのかと尋ねられ、引っ越し先を伝えるとなんと隣町に来月義母と義祖母が引っ越すことが判明。家にいつでもおいでと言ってくれる義母。ねこじまさんさえよければ、子どもたちのことも手伝ってくれると言うのです。
元夫と義母は絶縁している今、夫抜きでの関係は不思議な気もしますが、シングルの今この申し出はとてもありがたいもの。お礼の言葉を告げながら、連絡してよかったと心から喜びます。
でもお願いがあって……と、義母から何か頼み事があるようですがーー。
◇ ◇ ◇
もしかしたら電話に出てくれないかも……という不安を抱えて義母に電話をかけたねこじまさん。
一時は電話に応じてくれないこともありましたが、今回は出てくれました。
話してみると、以前と変わりなく優しく対応してくれ、お互いの住まいが近いことを知るといつでもおいでと言ってくれるのはすごく嬉しいことです。息子である夫と別れても、子どものことを手伝ってくれると言うのは、実家の遠いねこじまさんには頼れるもう1つの大切な家族ですよね。
失うものばかりだと思っていた離婚でしたが、心の通い合う関係が築かれていたことに心温まる出来事でした。またここから頑張っていってほしいですね。