『いつか伝えられるなら』
作:つたえたい、心の手紙 画:鉄拳 SBクリエイティブ 1080円
育児中のパパとママにぜひ読んでほしい、親子の愛を描いた本をご紹介します。『振り子』などの動画でおなじみのお笑い芸人・鉄拳さんのパラパラ漫画を1冊にまとめた『いつか伝えられるなら』です。
『いつか伝えられるなら』はどんな本?
登場するのはひとりの小さな女の子。不器用だけどやさしい父に見守られながら大人へと成長していきます。シングルマザーとなって親孝行ができずにいたときも、いつも彼女に寄り添ってくれていたお父さん。やがて年老いた父は認知症になり、その介護を通じて、幼いころの父との日々を思い出す……という物語です。
親になって子育ての大変さを知ると、大切に育ててくれた自分の親にも感謝の気持ちが湧くもの。だけど、なかなかその気持ちを伝える機会はないのかもしれません。親が注いでくれる無償の愛と同じだけの愛を返せているのだろうか?そんなことを考えさせてくれる1冊です。
ある手紙がもとになった物語
実はこちらのお話、実際のある“手紙”がもとになっているのです。それは、冠婚葬祭業を手がける「くらしの友」が主催する「つたえたい、心の手紙」という作文募集の取り組みで、「亡くなってしまった大切な人に、生前伝えられなかった想いを手紙に記すことで、悲しみを乗り越えるきっかけになれば」という想いで毎年実施。
その第8回の入賞作品「お父さんは愛の人」を描いたのが『いつか伝えられるなら』のパラパラ漫画で、先立って配信された動画は累計100万PVを超えるほどの感動を呼びました。
動画にはセリフが一切ありませんが、『いつか伝えられるなら』の本には手紙の全文も掲載されています。動画と合わせて読めばより感動が深まるはずです。
動画は期間限定の公開のため、いずれ削除される予定だそうです。「くらしの友」のウェブサイトやYou tubeで公開されているうちに、ぜひ本と合わせてチェックしてみてください。
手紙をもとにした第二弾の動画「母のサポーター」も同じく期間限定で公開中。こちらは天国に旅立った母との思い出を振り返るもので、子育て中のママが見たらきっと自分の母を思い出し、さらには自分の姿と重ねて涙してしまうことでしょう。 (TEXT:妹尾香雪)
↓動画はこちら↓
くらしの友HP https://www.kurashinotomo.jp/tegami/tekken/
※公開期間を過ぎると視聴できなくなる場合があります