私は大学在学中に「予定外の妊娠」をしました。あと2年、学生生活が残っていた中でなぜ私が出産し母親になることを選んだのか、そして予定外の妊娠から生活がどのように変化していったのかをお話しします。
大学2年、19歳で予定外の妊娠
私は大学2年生の冬、予定外の妊娠をしました。私はあと2年大学生活が残っており、在学しながら出産することは不可能に近いと感じてしまいました。
でも、病院で赤ちゃんの心拍を確認したとき、私は無条件に「産みたい」と思いました。友人や周りの大人と何回も話し合いを重ね、親を説得し、出産して子育てをするという結論に至りました。それからは妊娠中も大学に通い、出産して2週間で復学しました。
予定外のことばかりの子育て
いざ子育てをするとなってからは、予定外のことばかりでてんやわんやしています。子どもがいると、ほとんど自分の時間がなくなること、夜ゆっくりと眠れないこと、出費が多いこと……子育てをしていく中で初めて分かりました。
学生として、主婦として、母親として、器用にこなしていくことは予想以上にハードでおどろきました。世の中のお母さんは、みなさん強いということも分かった瞬間です。
予定外の妊娠が私を変えてくれた
この学生での妊娠・出産というケースはおそらく稀だと思いますし、「子どもが子どもを産んで」などと罵倒されたことも何度もあります。でも私は、この子の母親だと胸を張ることができますし、子どもに感謝しています。
なぜなら、私に今まで知らなかった世界や物ごとの見方をわが子が教えてくれたからです。子どもがいると、ときに偏見を持たれることがありますが、それでも私は自分の人生を変えるきっかけとなった出産を決断してよかったと心から思います。
予定外の妊娠とは、その後の人生を左右するできごとでもあります。それは自分だけでなく、周りの人たちもです。予定外の妊娠をして悩んでいる方には、なぜ出産をするのか、その先がどうなるのか、私と同じようにたくさん悩んで納得する答えが出せることを祈っています。(TEXT:ママライター今井さくら)