子どもの送迎を任せていたのに…
私たち家族は、義実家まで徒歩2分の義両親が所有するアパートに住んでいます。私は出勤のため早朝に家を出るのですが、夜遅くに出勤する夫が「朝早く起こすのはかわいそうだから俺が送る」と言うので保育園への送迎を任せていました。私は毎朝、着替えや朝食を準備し、保育園の荷物をまとめて連絡帳を記入してから出勤しています。
しかし、あるときから連絡帳に「朝は必ず時間までに登園してください」と書かれるようになったのです。保育園の先生に事情を聞くと、毎日時間ギリギリに登園し、遅刻することも多いことが判明。
夫は深夜まで仕事があるので、なるべくギリギリまで寝かせてあげたいと思っていた私。夫はもともと時間にルーズなので少し心配でしたが、夫の「大丈夫だから」という言葉を信じていました。けれど、そのルーズさが保育園の登園に影響していたのです。
新たな事実が判明
最近言葉が多くなってきた3歳の息子は、私が帰宅するとその日あったことを教えてくれるようになりました。そして、息子は毎日のように「きょう、ばぁばがね」と義母の話をします。いくら近所とはいえ、そんなに頻繁に会うものかな? と不思議に思っていると、息子が「まいにちばぁばにあっているよ」と言ったのです。
驚いた私は「保育園のあとに、ばぁばの家に行くの?」「いつ会うの?」と詳しく聞いてみると、なんと義母は毎朝、夫と子どもたちを起こしに来ていることが判明。さらに息子は「あさのおしたくも、あさごはんもぜんぶばぁばがやってくれるの」と言うではありませんか。
そう、夫は「俺に任せろ」と言っておきながら、保育園に向かうギリギリまで寝ていて、義母に子どものお世話をすべて任せていたのです。
自立した家庭を築きたかったけれど…
子どもたちのお世話どころか、朝起こしてもらうことすら義母にやってもらっているとは知らず、仰天した私。その後、夫に事実確認をし「自分たち家族のことは、自分たちで頑張ろう。いつまでもお義母さんに頼らないで自立しようよ」と話し合いました。
けれど、夫は理解できないようで「母さんがやってくれるって言ってるんだからいいじゃん」の一点張り。さらには、義母も「夜遅くまで仕事をしているのに送迎するのは大変よ。私がやるからいいのよ」と言います。
朝のお世話を任せっきりだったことへの申し訳なさと、手伝ってくれていたとはいえ知らぬ間に家を出入りしていたことへの不信感もあり、私は義母にもモヤモヤしてしました。
結局、ほかの面でも夫とは価値観のズレが生じ、その後離婚することに。離婚から6年が経ちましたが、40代後半になった元夫は今でも義母に頼りっぱなしだそうです。
この結婚で学んだのは、育った環境の違いは夫婦関係に大きな影響をあたえるということです。わが子はいつまでもかわいいもの。けれど、いつまでも子ども扱いしていては、本人が自立できません。夫と義母の関係を見て、時には手を離して自立へ導くことも必要だと実感しました。
著者/匿名
作画/あさうえさい
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