バツイチ子ありの私
私は婚姻届に2回ハンコを押しています。1回目は離婚という形に終わり、離婚後の私は子ども2人と質素に暮らしていました。
そんなある日、もともと友人だった男性とご縁があり、結婚前提でお付き合いをすることに。離婚後の生活について相談をしているうち、急激に距離が縮まったのです。
彼との交際をスタートしてから約1年後、ついに籍を入れることになり、お互いの両親に報告をしに行くことに。まず初めに私の実家に行ったのですが、父も母も「娘と孫たちをよろしくね」とうれしそうな様子で、私の両親への報告は難なく終了。
次は彼の実家を訪問する番となりました。
彼ママの反応にショック…
彼は大丈夫だと言ってくれましたが、私には不安しかありません。バツイチだし子ども2人も連れて行くことになるしどう思われるだろう……と、不安と緊張でいっぱいでした。
そしていざ迎えた当日。彼の両親を前にドキドキしながらも、バツイチであることや子どもが2人いることを話した上で、彼と一緒になりたいことを伝えました。
すると、彼のお父さんは「息子をお願いします」と首を縦に振ってくれたのですが……お母さんは彼に向かってこう呟いたのです。「子連れの相手と結婚するのは大変よ」と。
そのときのお母さんの表情や口ぶりは、今でも鮮明に覚えています。
彼の対応に感謝
なぜお母さんがそう言ったのかというと、実は彼のお父さんもバツイチ子持ちでの再婚だからです。彼のお父さんが連れ子で(彼のお兄さんを連れて)再婚したため、いわばお母さんと今の彼はまったく同じ立場。だからこそ、息子も自分と同じように結婚生活で苦労しないかと心配し、そう言ったのではないかと思います。
ちなみに、彼自身はお母さんと血が繋がっています。
その後、お母さんの言葉を聞いた彼は真面目な顔になり、「俺は兄ちゃんのことを本当の兄弟だと思っているし、血が繋がっているかどうかは関係ない。彼女の子どもたちも自分の子どもとして育てるつもりだし、大変だと思う出来事が起きたとしても親として乗り越えていくつもりだから」と言ってくれました。
彼の決心を聞いたお母さんは納得したようで、私たちの結婚を許してくれました。
彼の真摯な対応にはとても感動しました。彼のお母さんから微妙な反応を受けたときにはどうなることかと思いましたが、彼のあの発言があったからこそ、お母さんに結婚を納得してもらえたのだと思います。
再婚して数年が経った今、彼は積極的に育児に取り組んでくれ、子どもたちも毎日楽しそうに過ごしています。改めて彼には感謝の気持ちを伝えたいです。
著者/さとうみく
作画/ちゃこ
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