教育実習の日と被ってしまい…
大学生のあるとき、小学校で教育実習をしていました。実習先は急斜面の坂を上ったところにある小学校で、坂を自転車で上りきるころにはいつも汗だくに。
そんな中、生理2日目と実習の日が被ったときがありました。この日も、いつものように自転車で坂を上っていたのですが、到着したころにはズボンに汗がべっとりとつき、経血量も普段より多いような気が……。
下半身に何とも言えない不快感を覚えた私は、すぐにナプキンを交換し、気持ちを切り替えて実習に参加しました。授業の合間は子どもたちとの遊び時間となるため、同じ視線でしゃがんで遊んだり走り回ったり、授業中は椅子に座って見守るなど、実習中は立ったり座ったりの繰り返し。
幸い、この日は生理痛があまりなく、ぴったりとしたズボンをはいていたおかげかナプキンのずれを感じることはありませんでした。そのため、経血が漏れることはないだろうと安心して実習に取り組めたのです。
トイレでびっくり
とはいえ、経血量が多い私は3時間が経つ前にナプキンを交換しないと漏れる不安が。「そろそろナプキンを替えないと」と思い、実習の休み時間にトイレへ行きました。
トイレに入り、視線を下に向けた瞬間「え!!」と思わず声を出してしまった私。なんとズボンにまで染みわたるほどの経血漏れを起こしていたのです。
軽くパニックになりながらも新しいナプキンに替え、持っていたハンカチタオルを水に濡らしてズボンについた経血を落とすことに。ズボンが暗い色だったのと、夏で乾きが早かったこともあり、目立たない程度に汚れを落とすことができました。
そうこうしているうちに休み時間が終わるころになったため、私は急いで教室に戻ることに。
教室に戻ると…
教室に戻り、時間に間に合ってホッとした私は、自分の椅子に座ろうとしました。すると、驚くことに椅子にべったりと血がついていたのです!
ぎょっとしてすぐに周りを見ましたが、子どもたちは遊びに夢中で気づいていない様子。私は、急いで椅子の経血汚れを拭き取りました。子どもたちにバレることなく、椅子をきれいにできたのでよかったです。
担当の男性の先生は気づいていたようで、「何かあったら遠慮なく言ってね。しんどかったら帰っても大丈夫だからね」とやさしく声をかけてくれました。
当時は焦りから冷静な判断ができませんでしたが、今思えば保健室に行くなり、帰らせてもらうなり、方法はいくつもあったのかもしれません。慣れない場所やいつもより動くときには、ナプキンを替える頻度をいつも以上に気をつけなければならないと学んだ体験でした。
著者/友田 さな
イラスト/もふたむ
監修/助産師 松田玲子
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