彼との待ち合わせ
語学学校に通っていたときのこと。同じクラスのスペイン人の彼は、いつも陽気で親しみやすくシャイな私にもよく声をかけてくれました。そんな彼に惹かれていき、私たちは交際するように。
彼と付き合ってすぐのころ、初めてディナーに誘われました。「夕方ごろにきてね!」と言われ、私は17時ごろに約束のレストラン前に到着。まだ空は明るかったので夕方にしては少し早かったかなと思いつつ、彼を待つこと1時間。さらに30分待ちましたが、一向に彼は現れません。しかも、電話もメールも繋がらないのです。
「大丈夫かな? 何か事故にでも巻き込まれたんじゃ……」と心配しながら待ち続けていると、やっと彼が到着。そのときの時間は、なんと20時を回っていたのです。ようやく現れた彼は、けろりとした様子で「さぁ!ディナーを楽しもう~!」と言い始めたのでびっくり。
「彼にとって夕方って何時なの」と思いつつも、無事会えたことに安心。その後、陽気な彼とのディナーを楽しみました。
電車が止まってピンチ!そのとき彼は…
そんなあるとき、語学学校に向かっている途中で電車が止まったことがありました。運転再開の見込みはわからず、「授業に間に合わないかもしれない!」と焦った私。学校に連絡しようにも電波の状況が悪く、携帯が繋がらないのです。
「どうしよう……」と不安でいっぱいになり、周りを見渡していると彼の姿を発見! 彼も私を見つけたようで、陽気な笑顔でそばまで来てくれました。不安がる私の様子を見た彼は、楽しい話をたくさん聞かせてくれたり、「そういうときもあるさ!」と明るく励ましてくれたりしたのです。
彼のおかげで、私の不安はなくなり安心して電車の運転再開を待てるように。その後、電車は動き出し、お昼過ぎにやっと学校に到着しました。
はじめは「時間にルーズな彼」と思っていた私。けれど、スペイン人と日本人とでは時間に対する考え方が違うと気がつき、「そういうときもあるさ」とゆっくり過ごす彼に合わせられるようになりました。文化の違いなどはあるけれど、お互いに理解し合ってこれからも一緒にいたいです。
著者/匿名
イラスト/もふたむ
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