家にナプキンがない!
出産後、私は思わぬタイミングで生理が再開しました。妊娠前に使っていたナプキンを家中探しますが、どこにもありません。ナプキンを買うためには、車で5分くらいの距離にあるドラッグストアまで行く必要がありました。
このとき家には夫がいたものの、当時の私は夫にナプキンを買ってきてもらうことに申し訳なさと恥ずかしさがあり、頼めずにいたのです。
生理やナプキンは隠すもの?
結婚前も結婚後も、生理痛がなかった私はパートナーに生理中であることを共有する習慣もありませんでした。ナプキンは隠すもの、生理中であることをパートナーには伝えるのは恥ずかしい、という価値観があったように思います。
結局夫に頼むことができず、子どもを夫に任せて車でナプキンを買いに行きました。夫に頼んでいたら、きっと買ってくれたとは思いますが、当時の私はどうしても恥ずかしくて言えなかったのです。
価値観の変化
一方、私の生理への価値観が変わったのはこのころからでした。
娘に加えて、息子も生まれたことで、性教育として生理の話をオープンにするようになったのです。子どもに伝えるのは夫に話すよりハードルが低く、よく「お母さんは今生理でさ」「これナプキンって言うんだよ」と話しています。
「ナプキン」「生理」という言葉を日常的に使うにつれて抵抗感もなくなり、いつからか「生理痛がつらい」と夫にも伝えられるようになりました。
今思えば、当時の私は生理の何をそこまで恥ずかしがっていたのか不思議です。息子や娘には「生理は恥ずかしいことではない」という印象を持ってほしいので、今では当たり前に話すようにしています。
著者/新谷けご
イラスト/まっふ
監修/助産師 松田玲子
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