目の前が真っ白に…
社会人1年目のある日。鎮痛薬を飲んでも生理痛がひどく、おなかにカイロを貼りながら仕事をしていました。しかし、会議準備で忙しくしていた際、突然あたり一面が真っ白になって立てなくなってしまったのです。
体調不良の理由を打ち明ける?
男性の上司がすぐにかけつけてくれて、私は別室で休ませてもらうことに。上司から「風邪? 熱はありそう?」と聞かれました。そのとき、「生理だと正直に打ち明けるべきか」悩んでしまった私。
というのも、女性の間でも生理痛の症状は異なり、認識もさまざま。生理痛が信じられないという人がいることも知っていて、学生時代に生理痛で学校を休んだ際に、「生理痛って休むほどつらいの?」という言葉をかけられたことが何度もあったのです。
そのためためらってしまったものの、「もう社会人だし、今後もこのようなことがあると職場にも迷惑がかかる」と思い、意を決して正直に伝えることにしました。
生理休暇ってとっていいものなの?
私は上司に「言いにくいのですが、生理痛がつらくて……」と伝えました。すると、上司は「そうか、つらいね」と私の体を案じてくれ……「あ、ちょっと待っててね」と思い立ったように一度私の元を離れていきました。そして、戻ってきた際に差し出されたのは、会社の就業規則の書類。
就業規則を見せてくれ「ちゃんと生理休暇があるからね」と言ってくれたのです。もちろん、私自身、生理休暇があることは知っていました。しかし、恥ずかしさや「使ったらどう思われるか」と不安になり使えなかったのです。
「体を大事にしてね。権利だから使うべきだよ」と上司が言ってくれたことで、改めて「ちゃんと使っていいんだ」と思えた私。その日以降、本当につらいときに生理休暇を使うようになりました。
知っていたけれど使いづらいと思い込んでいた生理休暇。ですが、生理休暇は権利であり、恥ずかしがったり不安に思ったりすることなく使っていいものだと、今回のことで改めて実感しました。とても素敵な上司に恵まれたこともあり、今は婦人科も定期的に受診しながら、生理と仕事とうまく付き合うことができています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/水谷ユリ
作画/ちゃこ
監修/助産師 松田玲子
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