お母さんが心配…
私たちは、日に日に痩せていく母を心配してお手伝いを始めました。
母は通院もしていましたが体調は一向によくならず、ついに入院することに……。
入院する前の母は食事を受け付けず、その代わりにふりかけをそのまま食べていました。
むやさん姉妹は母の入院中、親戚の人が来てくれることに。ところがうやさんはお母さんがいいと号泣し、むやさんはそんなうやさんを見て妙に冷静になっていました。
またある日、むやさんは学校の知らない先生に母が入院していることを心配されました。
当時はわざわざ話しかけられたことが不思議でしたが、今思うと母子家庭だったことで気にかけられていたのでは、と振り返るむやさんなのでした。
多感な時期に母が入院すれば、うやさんのように号泣しても何もおかしくはないですよね。反対にむやさんのように冷静であっても、気持ちを抑えて無理をしていないかと、心配になってしまいますよね。
むやさん姉妹の場合、気にかけてくれる親戚や学校の先生など、見守ってくれる大人が近くにいたことが幸いだったのではないでしょうか。
普段から周囲の人に協力を頼めるような、むやさんのお母さんの人徳もあったのかもしれませんね。