私は現在、北アフリカの国のモロッコに住んでいます。先日、親戚の家に赤ちゃんが誕生したとのことで、お祝いに誘われて参加してきました。そこで目にした光景は、日本の赤ちゃんの誕生祝いとはだいぶ異なるものでした。
まるで結婚式のようなふるまい
日本の場合、生まれたばかりの赤ちゃん祝いで友人の家を訪ねる際は、出産したばかりのママを気遣い、お茶をする程度で、軽く赤ちゃんの顔を見て帰る、というのが多いように思います。
けれど、モロッコは違いました。まず、出産して1週間くらいであろうママは、しっかり化粧とおしゃれをしてお客さまを迎え、テーブルの上にはお祝いのお菓子が並んでいます。
お昼くらいから徐々に人が集まり始め、人が集まりきる14時くらいまでみんなで談笑。ママもしっかり会話に加わります。さすがに、赤ちゃんはときどき、連れてきてくれるくらいでした。
結婚式のような豪華なお料理が振舞われる
みんなが集まりきったところで、豪華な料理が振舞われます。モロッコの結婚式と同様、集まっているのは女性のみ(モロッコでは、結婚式でも女性と男性は別室でお祝いごとが行われます)。
料理が給仕されると一斉にみんなで出てきた料理を食べます。このスタイルもモロッコの結婚式と同様でした。
ダンスと談笑の時間
料理が終わると談笑が始まります。すると大音量の音楽が流れ出し、みんながダンスを始めました。赤ちゃんを産んだばかりと思われるママもダンス!談笑からダンスというスタイルも結婚式と同じです。
しばらくダンスを踊ったあと、最初にテーブルに飾られていたお菓子とミントティーが振舞われ、再度、談笑時間。すでに夕刻も過ぎていますが、一向に終わる様子もなく、このあと談笑は夜まで続きました。
お手伝いさんを雇うとはいえ、産後1週間くらいで、これだけ盛大なパーティーのホストを務め、ダンスまでするとは、モロッコのママのたくましさには脱帽です。ちなみに病院で出産後、問題なければ次の日には退院させられるのも日本とは大きく違うところです。
4歳女児の母。旅行雑誌編集デスク、アルバイト情報サイト編集長を経て、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。現在、モロッコ在住。自身の経験からママたちと共有したい情報を発信中。メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラーの資格を持つ。