離婚を決意したおかめさんは、家を出るにあたり実家に移り住むことも考えます。しかし、実家は“田舎文化”が色濃く残る地域。それに加え、子どもたちの生活環境が変わってしまうことへの不安もありました。
そこでおかめさんは、長男のおまめくんの意見を聞いてみることに……。
離婚を決意した母の心中とは…
「よしっ離婚するわ!!!」
結婚7年目で離婚を決意した、おかめさん。「とりあえず引っ越しだよね」と、まずは家を出ることを考えます。
実家は田舎特有の文化が色濃く残る地域にあるため、おかめさんは苦手意識がありました。そして何より、小学校1年生のおまめくんと、1歳半のこまめちゃんの生活環境が変わることに不安を覚えます。
「本人に聞こう!」
悩んだ末、離婚のことは伏せ、引っ越しについておまめくんに尋ねてみることに。
「もし引っ越しするとしたら、転校してばあばのお家に住むのか、今のお家の近くに住むのか、どっちがいい?」
「僕は……転校は嫌だなぁ……」
お友だちと離れたくない気持ちがあったおまめくん。おかめさんも「わかった。教えてくれてありがとね」と、わが子の気持ちに寄り添います。
そして、子どもに意見を聞いたおかめさんは、自分の本当の気持ちに気づきました。
「私だって……本当は家族3人で暮らしたいって思ってる」
また、過干渉なところがあるおかめさんの母親の性格も気がかりだったおかめさん。離れてる現在はいい関係ですが、同居となると、子どもたちへの接し方に不安があったのです。
おかめさんが学生のころ、引き出しを勝手に開け、中を見ていた母親……。子どもたちが同じ目に遭うかもしれないと思うと、実家に引っ越すことは考えられませんでした。
「自分の力で息子も娘も育てたい。3人で暮らしたい。この気持ちを無視したら、死ぬまで後悔する」
そんなき気持ちで3人で住むことを決心します。しかし……。
「まずは、お金だよなぁ……」
おかめさんは表情を曇らせ、つぶやくのでした。
過干渉な母の度の過ぎた行動に、げんなりしていたおかめさん。いくら家族であっても、引き出しを勝手に開けて中を見るというのは、してほしくない行為ですよね。わが子を心配する気持ちは、親であれば当たり前のこと。しかし、子どもの気持ち尊重し、適度な距離感は必要なのかもしれません。