急に恥骨周辺が…痛い!
妊娠6カ月のころ、ようやくつわりが落ち着いてきた私。それからは、残りわずかな夫婦2人の生活の記念にと、医師に許可をもらって夫と旅行に行くなど、比較的アクティブに過ごしていました。
ところが、臨月に入ったとたん、恥骨周辺に痛みが出始めました。歩き始めの3歩がとにかく痛い。骨がずれているのかと思うくらい痛かったです。健診で医師に相談すると、骨盤ベルトを使用するようにすすめられ使用してみましたが、私の場合、あまり効果は感じませんでした。
そうこうしているうちに、次は右の股関節周囲に痛みが……。股関節周辺の痛みは、動いているときは常に感じていたので歩くこともままならず、外出するのもひと苦労でした。
トイレに間に合わない!?
最後に出現したマイナートラブルは尿漏れでした。夕飯の買い物に出かけたとき、出発前にトイレへ行ったにもかかわらず突然尿意が……。しかし、恥骨と股関節周辺の痛みのせいで早く動けず、トイレへ向かって歩いている途中で漏れてしまったのです。そのとき犠牲になったのが下着だけだったのは唯一の救いでした。
痛みや尿漏れを医師に相談すると、「産んだら治るよ! あともうひと踏ん張り!」とのこと。そこから出産までの約1カ月間は本当につらかったです。
医師の言う通り、出産後に痛みはすっかりなくなり、尿漏れすることも少なくなっていきました。出産後、初めてトイレに行ったときに痛くなかった感動は、今でも覚えています。
妊娠中はさまざまなトラブルが起こると知ってはいましたが、痛みも尿漏れも自分で経験して初めてこんなに大変なのかと感じました。これから街で妊婦さんを見かけたら、やさしく接しようと心に決めた経験でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 松田玲子
イラスト/ななぎ
著者:下川 美悠
2022年に不妊治療の末に長女を出産。理学療法士として病院勤務。現在は育休中で日々ワンオペ育児に奮闘中。長女の妊娠中や出産後のつらかったことや楽しかったことなど自身の体験を執筆している。