「結婚生活は地獄だったよ」離婚した姉の言葉に、交際中だった私が感じたことは

 

現在の夫との交際が長くなり、私が結婚を意識し始めたころ、姉から離婚すると報告されました。

 

姉によると、相手の借金と怒りっぽい性格が離婚の原因だそうです。元夫との結婚生活は地獄とも言えるほどにひどかったらしく、姉から説明を聞く限り、子どもの教育環境を考えても、とても結婚生活を続けられる状態ではなかったように思います。

 

姉の元夫は非常にモテる人で、歴代の彼女は美人ばかり。姉も苦労して彼の恋人になっています。彼は女性の扱いに長けていて軽快なトークが得意で頼りがいもあり、男性としての魅力に溢れている人物でした。

 

一方で、彼は結婚前に姉から借りた借金があり、結婚を機に就職して働き始めたものの、借金はさらに増え、最後には複数の消費者金融からお金を借りている状況になったそう。姉がお金を貸すのを渋ると、いつも自分優先で怒りっぽい性格の元夫は楯突いてくることもあり、姉は結婚後の苦労が絶えなかったそうです。

 

私は姉から結婚生活の苦労話を聞き、たしかに姉の元夫は男性的な魅力に溢れた人で、恋人として付き合う分には非常に申し分のない相手かもしれない。ただ、だからといって結婚して幸せになれるかどうかはまったくの別問題なのだ、との結論に至りました。

ちなみに、私が当時付き合っていた彼（現在の夫）はモテるタイプとは言えず、口下手でトークもあまりじょうずではありません。姉の元夫とは正反対とも言える性格です。おそらく姉の元夫のような男性が好みの女性にとって、私の彼は交際相手としては物足りず、いわゆるお友だち止まりになるのでしょう。

 

しかし、彼は非常にやさしくて真面目で、私をとても大切にしてくれる人です。そのため、もし彼と結婚した場合に私が苦労するような未来はまったく想像できません。

 

私は結婚するならこういう人のほうが幸せになれるのではないかと、姉の離婚を機に、彼との結婚を強く意識するようになったのでした。

 

 

実際に結婚してから少し時間が経ってみないと、その結婚が成功だったか失敗だったかは、わからないと思います。ただ、その後結婚して数年が経過し、今のところ、私はとても幸せに暮らしています。毎日をとても刺激的に過ごせる相手よりも、毎日を心穏やかに過ごせる相手を選んだことが、私にとっては正解だったように思います。

 

著者／百田