私には理解できない夫の意外な趣味
夫は、お酒はたしなむ程度、ギャンブルはせず、庭仕事が好きな、本当に穏やかな人です。結婚してから数カ月後、夫が高校時代からの友人と食事に行くと言うので、「いいやん。楽しんできてね」と快く送り出しました。
数時間後に帰って来た夫は、久々に会った友人との食事が楽しかったのか珍しくテンション高め。話を聞いていると、また来月もその友人に会うことになったとのこと。しかし、それは食事ではなく、「プロレス観戦」だと言うのです。
「プロレス観戦!? 見に行くの?」と聞くと、「そうそう! 昔から〇〇(友人)とはたまに見に行ってて、来月県内に(プロレス団体が)来るから行こうってなって。めっちゃ楽しみやわ~!!」と。
私はそもそもプロレスやボクシングなど激しめな競技は見られないほうなので、当たり前のように、穏やかな夫もそうだと思っていました……。でも実は、プロレス番組を毎週録画して、プロレスに興味がなさそうな私が寝た後に夜な夜な見ていたとのこと。そんなに好きだったとは、私は驚くほかありませんでした。
夫が意外にプロレス好きだと知ってから、穏やかに見えても内なる熱いものがあるのかなと思うようになりました。最初は驚きましたが、興味がない私に気を使ってくれていますし、生活が揺らぐほどのめり込んでいるわけではないので、今では夫の趣味の一つとして受け入れています。
イラスト/ななぎ
著者:石井ゆうき
9歳と2歳の姉妹を持つママ。秘書として時短勤務。お金にまつわることに興味があり、FP2級の資格を取得。家計管理・資産運用に生かしている。