大流行の恐れも?!夏にかかりやすい「手足口病」について助産師が解説!

2018/08/03 18:00
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この記事では、助産師のREIKOさんが、子どもが夏にかかることが多い「手足口病」について解説しています。手足口病は、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスなどのウイルスが原因の急性ウイルス感染症です。
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泣いている赤ちゃん

 

こんにちは! 助産師のREIKOです。子どもが夏にかかることが多い「手足口病」。そこで今回は、手足口病の症状や予防法、手足口病にかかってしまったときの対処法についてお話ししたいと思います。

 

手足口病とは?

手足口病は、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスなどのウイルスが原因の急性ウイルス感染症です。発熱は微熱程度のことが多いですが、発熱、口の中やのどの痛みのあと、手、足、口の中に2~3mmの水疱性の発疹がみられます。そして、口の中にできた水疱は口内炎のようになり、痛みを伴うことも。

 

原因となるウイルスの種類によって、稀ではありますが、急性髄膜炎などの中枢神経系の合併症を生じたり、発疹の出現する場所や大きさが異なったりすることもあるそうです。

 

手足口病のほかに発疹ができる病気に、水イボや水ぼうそう、ヘルパンギーナなどがあるので、これらの病気との鑑別診断が必要になります。

 

治療法・対処法は?

手足口病は自然に治る感染症なので、特定の治療法はありません。

 

口の中の口内炎に対して、痛み止めの表面麻酔(キシロカインゼリー®)を使うこともあるようですが、基本的には、水分補給につとめ、口のなかを刺激しないよう薄味で食べやすいものを摂るようにすることが大切です。

 

先ほどお話ししたように、まれではありますが、急性髄膜炎などの合併症を生じる恐れもありますので、お子さんの活気や頭痛、嘔吐などの症状に注意し、気になる症状があるときには早めに受診するようにしましょう。

 

感染しない、広げないためには!?

手足口病の感染経路は、主にのどから排出されるウイルスによる飛沫感染です。しかし、便や水疱の中に含まれるウイルスによる経口感染もありえます。2~4週間は便の中にウイルスが排出されるので、症状が落ち着いたあとも注意が必要です。

 

感染しない、感染を広げないためにも、やはり手洗いは必須!! とくにトイレのあとやおむつ交換の際にはしっかり手を洗うようにしましょう。手を拭くとき、タオルやハンカチなどの共有はNGですよ。


おとながかかったら? 妊婦さんは?

一度、手足口病を発症すると、その原因となったウイルスに対しての免疫ができます。ですが、そのほかのウイルスが原因の手足口病の場合は、発症の可能性も。ですが、おとなは、不顕性感染(感染しても症状が出ない)によって知らぬ間に抗体ができていることが多いので、手足口病を発症することはまれなんだそうです。

 

一方、妊婦さんが感染してしまったら!?

 

ベビーカレンダーの監修者のおひとり、医師の天神尚子先生によると、「妊娠中に感染しても、一般的に先天異常は増加しないとされていますが、ウイルス血症の併発による流産、胎児水腫などの異常発生の報告もあります。しかし、これらの異常は多くないようです」とのこと。

 

 

これからますます流行しそうな手足口病ですが、まずは感染しないように予防すること、そしてもし感染してしまった場合は、ほかに広げないことが大切です。しっかり対処していきましょう!


医療短期大学専攻科卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。


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