その後、ユリがヒナタとモネの仲を誤解する出来事が起きてしまい、怒ったユリは実家に帰ってしまいました。話を聞いたユリの父親は「ヒナタ君とは離婚しなさい」と言ってきたのです。ユリが困惑した表情を浮かべていると、突然スマホの着信が鳴り出しました。電話に出ると相手は病院の関係者からで、ヒナタが事故に遭ったことを告げられました。
ユリが慌てて病院へ向かうとそこにはモネの姿がありました。モネは詳しい状況を説明すると「ごめんなさい」と泣きながら謝罪。ユリはそんなモネに対して、「今日はもう帰って」と言うと、モネは無言でその場を立ち去ったのでした。
翌朝目を覚ますと、モネの所へ向かったユリ。チャイムを鳴らし、モネが出てくると「今話せる?」と尋ねます。2人の間に重苦しい空気が流れる中、先に口を開いたのはユリでした。「前みたいな関係に戻れないか期待している自分がいる」そう言うと、「モネみたいになりたかった」と告げました。さらに「全部憧れだった」と伝えるとモネは……!?
友人の予期せぬ言葉に、ただただ驚きの表情を浮かべて…
「私はさ、親が厳しかったからか、
ずっと正しくいなきゃって自己暗示をかけてたんだよね」
「とにかく嫌われないようにって……」
自分の過去のことを話し始めたユリは、
当時、孤独感がつきまとっていたことを話し出したのです。
「自分を好きだと言ってくれる人は、
私の何を知ってるんだろうって……。
だからかな」
モネはこのころからすでに自分の意思をはっきりと
伝えるタイプだったので、そんなモネに対して
ユリは密かに憧れを抱いていたのでした。
◇ ◇ ◇
常に人が集まる人気者で、いつもニコニコと笑っていたユリ。しかしから見ると、ユリ自身はかなり気を張っていた上に、実は孤独を感じていたのでした。はたから見ると、ユリはみんなに愛されて、順風満帆に日々を過ごしているように見えていたと思うので、ユリが孤独を感じているなんて誰ひとり思っていなかったのではないでしょうか。