ナプキンを見られたくない
中学生のころ「ナプキンは絶対に人に見られてはいけない」という意識があった私。過去にナプキンを持っているところを見た男子から「生理なの?」とからかわれ、女子からも「生理なんだ」という目で見られているように感じることがあったからです。
そのため、休み時間にコソコソとナプキンをポケットに入れたり、ポーチをおなかに忍び込ませたりしていましたが……毎回とても大変です。あるとき友人同士でその話題になり、「どうすればバレずにナプキンをかばんから取り出せるか」について話し合うことになったのです。
連携プレイ
そして実際に話し合った作戦を実行する日がやってきました。私はクラスの仲良しメンバーに「女の子の日でトイレに行きたいから……アレ実行してもらってもいい?」とお願いすると、友人はかばんからナプキンを取り出す私を囲って隠してくれました。生理になった人のかばんの周りでおしゃべりをして、かばんからナプキンを取り出している姿を隠す作戦です。
大人になった今でも…
無事にナプキン交換をすることができた私は、友人に「ありがとう! みんなのおかげでスムーズにナプキンを取り出せたよ」と報告しました。みんな喜んでくれたことを覚えています。大人になってから、当時のような連携プレイでナプキンを取りに行くことはしませんが、あのときのような神対応がほしいなと思うときもあります。
今思い出すと、中学生だった私たちの行動はかわいいものだなとほほ笑ましくなります。生理用ナプキンをかばんから取り出すだけなのにみんなを巻き込んで……。友人たちと協力して悩みを解決した、いい思い出です。
著者/松谷 えりな
イラスト/まっふ
監修/助産師 松田玲子
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