予定より早い生理でパニック
私は生理が少し遅れることはあっても、早まることはめったにありません。そのため、予定を入れるなら生理前のほうが心配が少ないと思い、生理前に旅行へ行くことにしました。
旅館に到着後、温泉や食事を楽しんで旅行を満喫しました。最高の気分で眠りについたのですが……。翌朝、生理がきてしまっていたのです。「予定日より早いはずなのにどうしよう」と予期せぬタイミングでナプキンを持っていなかったため大慌てでした。
藁にもすがる思いで旅館の方に相談
少しの望みをかけて、旅館の仲居さんにナプキンがないか相談してみることにしました。恥ずかしさと申し訳ない気持ちで事情を話すと、「このあたりはナプキンを買える場所がないから不安でしたよね。必要な分を持って行ってください」と、嫌な顔ひとつせずナプキンを差し出してくれたのです。
さらに、近くのコンビニや薬局の場所までていねいに教えてくれました。土地勘のない私にとっては、細やかな心づかいがとてもうれしく、ほっと安心した気持ちになったのを覚えています。その場では取り急ぎ2枚ナプキンをいただき、その後無事にコンビニでナプキンを購入しました。
仲居さんの親切な心づかい
その日の夜、お礼をするために仲居さんのもとへ伺うと、私の顔を見るなり「体調はいかがかですか?」と温かい言葉をかけてくれました。実は、そのナプキンはお客様用に用意している物ではなく、仲居さんの心づかいで対応してくれた物でした。
マニュアルのような対応ではなく、心のこもった最高のおもてなしをしていただけてこの旅館を選んでよかったと心から思いました。
旅行のタイミングで予期せず生理が重なってしまうと、準備をしていない分、不安になります。今回旅館の方が親切にしてくださったおかげで、旅行がさらにいい思い出に変わりました。
生理のトラブルは起こりうることだからこそ、お互いに助け合うことが必要だと思います。困っている人がいたら助けようと思える、いいきっかけになりました。
著者/和花 彩花
イラスト/まっふ
監修/助産師 松田玲子
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