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「あれ?着たい服がない!」浪費家の自称ファッション好きがアラフォーで気付けたこととは

独身時代、ファッションが生きがいで給料のほとんどを服に使っていた私。しかし買った服を大切にしているかと言われるとそうでもなく、ただただ服に浪費する毎日でした。そんな私が家庭を持ち、徐々に服に対する気持ちに変化が。ある日、服の整理を決行したことでクローゼットの中に着たい服がないことに気付き……。

 

結婚前の私はファッション大好きな浪費家で…

独身時代、ファッションが大好きだった私。仕事を頑張って稼いだお金は、生活費を除いてほとんどを服や靴につぎこんでいました。ファッション誌を読むのも大好きで、毎月好きな系統の雑誌は2~3冊チェック。

 

おしゃれですてきな服が目に入るたびに胸がときめき、「自分へのご褒美に買っちゃおうかな」「この服はあの服に合わせたら絶対かわいい!」など、理由をつけては服を購入していたのです。

 

もちろん貯金などスズメの涙ほどしかなく、それでも買い物をやめられずにいました。

 

しかしあれだけ興奮して購入した服は、手に入った途端に熱が冷め、すぐに着なくなるばかりかクローゼットはぐちゃぐちゃになる一方。もともとセンスが抜群というわけではないため、購入した服もいまいちデザインや色味にまとまりがありませんでした。

 

そんな私も結婚し、家庭を持つことに。夫は服に気をつかうほうですが、1つのものを長く着るタイプで、服にお金をかける私が理解できない様子でした。私は夫と暮らすうちに次から次へと服を買うことに後ろめたさを感じるようになり、服を買う頻度は徐々に少なくなっていきました。

 

クローゼットを開くと…着たい服がない?

クローゼットの服イメージ

 

結婚して数年がたち、仕事を辞めて待望の妊娠したときのことです。ある日、ふと開いたSNSでミニマリストとして活躍している人との出会いが。すっきりとした部屋でのびのびと子育てをしている様子に憧れを抱き、心機一転、服の整理を決意しました。

 

実は独身時代からため込んだ大量の服は、夫と暮らす現在の家に引っ越す際に、一緒に運んできていたのです。しかし再び着ることもなければ、「もったいない」「まだ着れるから」と、手放すこともできないまま長年クローゼットに閉じ込めていました。ですがこのころ、私の興味はファッションから子育てへと移り変わっていたこともあり、服は10着程度をローテーションするだけだったのです。

 

ときめく服やよく着る服を残し、ずっと着ていない服は手放すことを意識して、クローゼットの整理を開始。すると、なんとときめく服や、今着たいと思う服が1着もないのです……! さらに年齢も体形も変わったことで、似合う服すら見つかりませんでした

 

ローテーションしていた10着も、動きやすさを重視した無地で無難なものばかり。「あれ?私ファッションが好きだったはずなのに…」と、40歳を目前にして自分の好きな服や、着たい服がまったくないことに気付いたのです。

 

 

服の整理で気付いた、ファッションへの執着!

大人ファッションイメージ

 

服の整理はサクサク進み、およそ200着あった服はすべて手放すことに。リサイクルショップに持ち込むと、過去にたくさんのお金をかけた服たちは二束三文にしかなりませんでした。

 

しかし私は落ち込むどころか、空っぽになったクローゼットを見て気分が晴れやかに。

 

なぜあんなに服にこだわっていたのかを振り返ると、好きな服で着飾ることに社会人としての自信や、流行アイテムを手に入れることで「私はおしゃれ」という優越感のようなものを感じていたからと気付きました。

 

今思うと、過去の私は純粋に服が好きというよりも、「周囲に良く見られたい」「おしゃれだと思われたい」といった、見栄ばかり追っていたのかもしれません。

 

服の整理をしたことで、自分が本当に好きな服、着たい服は何か考えるきっかけに。40歳を迎える前に着たい服が見つからないことに自分を見失った気持ちでいましたが、むしろ、ようやく自分の本質と向き合えた気がしました。

 

今では雑誌や流行に左右されることなく、自分によく似合う服が選べるように。自分軸で選んだ服にはとても愛着があり、長く大切に着ることができています。

 

まとめ

私は服の整理をしたことで、服を意味もなく持ち過ぎていたことに気付けました。過去の私は服を買うことが目的になっていたため、散財しても違和感を持つことなく、服を買うことで満たされた気になっていたのだと実感。今回整理をしなければ、子育てが落ち着いたとき、また服を買うことに執着していつまでも迷走していたかもしれません。年齢相応のすてきな女性になるためにも、今一度ファッションとの付き合い方を考えながらおしゃれを楽しみたいものです。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

イラスト/もふたむ

 

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著者:石川ももこ

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