高校の友人とは話せるけど…
今から25年前、私が高校生になっても、相変わらず家で生理の話題があがることはほとんどありませんでした。自宅ではナプキンは隠して置かれていて、母がいつ生理になっていたのかもわからないほど、生理自体が隠されていたのです。今思うと、母の考えというよりも時代のせいだったのかなと思います。
ただ、友人たちとはオープンに生理の話をしていて、私はそこでタンポンの存在を知りました。実際に使ってみて、こんなに生理時をラクに過ごせる物があったなんて、と感動したのを覚えています。
母と話せるようになったきっかけ
その後、社会人になった私は結婚し、妊娠と出産を経験しました。すると産後、突然母と生理の話ができるようになったのです。
産後の生理再開や、生理痛のこと、母の閉経のこと、オープンに私から話せるようになりました。母だけでなく、父や夫の前でも生理の話ができるように。
生理は妊娠や出産と切り離せないものということもあり、その流れで自然と話題にあがるようになったのだと思います。私も大人になったことで、家族の前で生理の話をするのが恥ずかしいという気持ちが、いつの間にか消えていました。
子どもとの会話にも取り入れる
子どもたちとも次第に生理の話ができるようになりました。はじめは、私が生理中で子どもと一緒にお風呂に入れないとき、その理由を「お母さん、今日お風呂に入れないんだ」とごまかしていました。
しかしあるとき、自分が育ってきた環境のこともあり、生理についてオープンに話せる家族にしたいと思ったのです。そこで、生理について子どもたちに伝えてみると、反応は「ふーん」と受け流すときもあれば、興味を抱いて「何それ?」と聞いてくるときもありました。子どもたちが質問してきたら、私はしっかり答えるようにしています。そのためか、10歳の娘はもう少しで自分に生理がくるということを理解できているようです。
ある日、家族で近所の温泉に行こうとなったときに、7歳の息子が「お母さん生理だからお風呂に入れないよ」と夫に伝えてくれたときは、なんて理解のある男子に成長したんだと感動しました。
わが子たちは、生理に対してネガティブな感情を今のところ持っていません。生理を恥ずかしいと思っていないからこそ、私に生理のことを質問してくるのだと思いますし、聞かれたときは「興味をもって偉いね」「よく知っているね」と答えています。
こちらが身構えてしまうと、子どもも「聞いたらよくないの?」と心配になると思うのです。私が幼いころに抱いていたような、「生理は恥ずかしいもの」という誤ったイメージを、どうか子どもには持ってほしくないなと思っています。
著者/新谷けご
監修/助産師 松田玲子
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