突然の生理に焦りが
その日は子どもの幼稚園の付き添いで登園しており、様子を見たり外遊びを一緒にしたりと楽しんでいました。そして休憩中にトイレに行った際、生理になっていることに気づいたのです。
このときまだ午前中。これから1日幼稚園で過ごすというのに、「なんでこんなときに!」と焦ってしまいました。生理が近かったことが完全に頭から抜け落ちていて、突然生理になったときの焦りは相当なものです。同じクラスのママ友に「生理用品を持っていないか」聞きましたが、誰も持っておらず……。まったく話したことのないママ友に聞くのは気が引けて、どうしようと困ってしまいました。
思い切って声をかけたのは…
そして私は「隣のクラスに女性の先生がいた!」とハッとし、思い切って先生に声をかけてみることに。すると先生はびっくりした様子でしたが、事情を説明すると自身の生理用ポーチを差し出してくれ、「どうぞ」と快く貸してくれたのです。
「助かった…」と安堵と感謝の気持ちでいっぱいの中、トイレへ。そこでポーチを開けてみると、見たことのないタイプのタンポンが入っていました。
見たことのない伸縮性のタンポン
私は普段からタンポンを使用しており、自分としてはナプキンよりも快適で使い勝手がいいと感じていました。そのため、ナプキンを使わせてもらうよりタンポンを使わせてもらったほうが安心だと思っていて……。しかし、タンポンには慣れているつもりだったものの、先生のポーチに入っていたタンポンは私が見たことがないタイプの物だったのです。
実際に開けてみると、私がいつも使用しているタンポンよりも長さが短く、なんだか伸び縮みするようになっています。引っ張って長さを出し使うタイプだったのですが、なかなかうまく使えず、1つをダメにしてしまいました。先生の生理用品をせっかく貸してもらったのに……と落ち込みました。
結局そのタンポンはうまく使うことができず、ポーチに入っていたナプキンを借りることに。翌日、先生には新しいタンポンとナプキンを返し、改めてお礼を伝えました。
今は生理用品の種類が豊富な時代です。私は自分の気に入った生理用品があるとそればかり長く使うので、新しい物を試す機会がなかなかありません。そのため、ふと借りた生理用品が見たこともなく使い方もわからず、戸惑ってしまいました。突然の生理に自分で備えることはもちろんですが、新しい生理用品にアンテナを張り興味を持つことも大事だな、と感じた出来事でした。
※タンポンの過度な長時間使用はトキシックショック症候群(急な発熱、吐き気、めまい、失神などの症状)を引き起こす可能性があるため、パッケージ等に記載されている時間や使用方法をしっかり守りましょう。
著者/新谷けご
イラスト/おみき
監修/助産師 松田玲子
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