生理で仕事を休むのは責任感が足りない?
私は生理中に重い生理痛やめまいやふらつきなどの症状に悩まされることがよくあります。ひどいときは痛み止めを飲んでも生理痛は治まらず、体調の悪い中、無理やり仕事をするしかありませんでした。さらに、めまいやふらつきがひどいと集中力も低下し、生産性も落ちてしまいます。
ある日、薬を飲んでも生理痛がひどく、めまいもあったので、このまま会社にいても仕事にならないと思った私は、女性の上司に早退の相談をすることにしました。
すると……上司から返ってきたのは「生理痛なんて薬を飲めば治るでしょ? 体調管理をちゃんとしていないなんて責任感が足りないんじゃない?」というまさかの言葉でした。
同じ女性ならばこのつらさを理解してもらえると思っていた私は、上司の言葉に愕然。結果、早退の許可が下りることはなく、仕事を続けることになってしまったのです。
先輩の行動力に感謝
自席に戻り、つらいながらも仕事を続けていた私。しかし、書類を取ろうと椅子から立ち上がった瞬間、強いめまいがして立っていられなくなってしまって……。
隣にいた女性の先輩が「大丈夫?! 体調が悪いなら無理しちゃダメだよ」と、すぐに駆けつけてくれ、早退を促してくれました。しかし、早退は先ほど却下されたばかり。先輩にそのことを伝えると……先輩は「私も生理のときに体調が悪くなるから、あなたのつらい気持ちが良くわかるよ。それにしても(上司は)生理の理解がなさすぎる! 私、話してくる!」と言って、すぐに上司の元へ。
先輩は、生理の症状や重さは人によって違うこと。私が決して仮病で仕事を休む人ではないと、上司に話してくれたようです。どうやら上司は、普段から生理痛がほぼないタイプで、生理の症状がある人は大げさに言っていると思っていたようです。その後、上司から謝罪され早退の許可が下り、帰宅して休むことができたのでした。
先輩の行動力にはびっくりしましたが、私が言えなかったことを代弁してくれ、感謝の気持ちしかありません。ただ、上司の言葉も理解できないわけではないのです。私自身、無理をしないながらも、今まで以上に体調管理に気を付けようと思うきっかけにもなりました。
生理の悩みは、女性同士でも理解してもらえないこともあるのだと実感しました。症状の重い人のことを「甘え」や「仮病」などと決めつけずに、お互いに理解し合える関係を築いていきたいです。また、私自身、生活に支障が出るほど痛みが続く場合は、我慢せずに早めに受診しようと思いました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/和花 彩花
作画/ちゃこ
監修/助産師 松田玲子
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