胸の張りに悩み始めたのは
本格的に生理前の胸の張りを感じるようになったのは、高校生のころ。子どものころから同年代の友だちと比べても胸が大きかったためか、生理予定日が近くなると胸の張りを感じるようになりました。
おおよそ生理予定日1週間前から張りを感じるようになるのですが、徐々に胸が張っていき、制服のブラウスがきつく感じてしまうことも。特に大変だったのは体育の授業のときで、張りが痛みに変わることもあり動くだけでもつらく、授業を見学することもありました。
誰にも相談できない日々
当時、友人と生理時の悩みを共有する機会がたまにありましたが、友人たちが口々に「つらい」と話すのは、腹痛や腰痛、頭痛がほとんど。周囲の友人から「胸の張りを感じる」という悩みを聞くことは一度もなく、自分だけが悩んでいるような孤独感がありました。
また、当時の私は「胸が大きいから生理前になると胸が張ってつらい」と友人たちに話すのは、自分の体のコンプレックスをさらけ出すことのように感じていました。友だちに胸が張るという悩みを打ち明けるのは恥ずかしいことだと感じていたからこそ、長い間、誰にも悩みを相談できなかったのです。
初めて悩みに共感してくれる人が!
大人になってからもずっと胸の張りには悩まされていました。そんなある日、私は人生で初めて他人に悩みを打ち明けることとなったのです。
その日は生理前で、まつ毛サロンに行く用事がありました。お店に到着すると個室に誘導され、リクライニングチェアに座るよう、スタッフさんから促されました。そのとき、私は胸が張って痛くて「あたた……」と声を漏らしてしまったのです。すると、スタッフさんが「体調が悪いのでしょうか?」と心配してくれました。そこで、意を決して「実は……」と悩みを打ち明けたのです。
すると、そのスタッフさんは「つらいですよね! 私も生理前になると胸が張るタイプなんです」と共感してくれたのです! その後は施術をしてもらいながら、スタッフさんと胸の張りについて語り合いました。彼女によると、温かいタオルを胸に乗せてその上からやさしくマッサージすると、胸の張りが和らぐそう。また、痛くならない程度に脇の下を押すのもいいと教えてもらい、帰宅したら実践しようと思いました。
それからは、スタッフさんに教えてもらったマッサージを生理前の日課として取り入れています。電子レンジで温めたタオルを胸に置き、拳でやさしく撫でるように押すと、胸の凝った部分がほぐれた感じがして、心身ともにリラックスできます。脇の下はアドバイスをもらうまで気がつきませんでしたが、併せてマッサージをおこなうと、より張りがなくなるような気がします。ちなみに、生理前と生理中の胸の張りは現在も続いているため、定期的にマンモグラフィーを受け、自分の状態を見るようにしています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/石井 せつ子
イラスト/おみき
監修/助産師 松田玲子
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