何も考えずに使っていた
私の初潮は小学6年生のときです。姉もおり、生理についてはある程度の知識がありました。ただ、まだまだ生理に慣れておらず、自分に合うナプキンもよくわからないまま中学生になりました。
当時は母も姉たちも同じメーカーのナプキンを使っていて、母が買ってきた母好みのナプキンをみんなで使っているという状況。家には同じメーカーの、多い日の昼夜用の羽なしナプキンがありました。
スキー教室で起きた悲劇
それまで「どのナプキンを使っても同じ」と思い、羽なしナプキンを使っていた私。しかし、そんな私が羽つきナプキンを使うキッカケになる出来事が、中学1年生の冬に起きました。
私の地元では冬にスキー教室があり、学校で授業を受ける時間と同じようにスキー場でスキーをする授業があります。そのスキー教室の日は生理中で、いつものように羽なしのナプキンをつけていました。そして昼休憩でトイレに行き、ナプキンを替えようとしたときに事件が起きたのです。
下着をおろした瞬間、ものすごい痛みが走って……。見るとナプキンの粘着部分に陰毛が……!
羽のありがたみを知った
「どうして?」と、痛みに耐えながらも冷静に原因を分析しました。そして、スキー教室で転ぶ練習をした際、その動きで羽なしのナプキンがズレてしまったのだと気づいたのです。
それまでは生理中に激しい運動をすることがなかったので、ナプキンの羽のありがたみを特に感じることはありませんでした。そしてこのとき、「こういった際にナプキンがズレないように羽があるのだ」とわかった私。そしてそのとき「これからは羽つきのナプキンを使おう」と決めたのです。
羽なしナプキンがズレて経血が漏れた話は聞いたことがありますが、私のようにナプキンがひっくり返って毛が張り付いてしまったというケースは、周りでも聞いたことがありません。羽つきナプキンを使うようになってからは、あの痛みを経験することなく過ごせています。ちょっとマヌケな体験ですが、普段使うナプキンについて考えさせられる出来事となりました。
著者/神谷 まりな
作画/まっふ
監修/助産師 松田玲子
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