ナプキン代を浮かせたい
20代のころ、節約にハマった私は日々の無駄づかいを改め、節約できるところはないかと模索していました。
そんなときに知ったのが布ナプキン。紙製の物と違って洗って何度も使えるのでエコですし、経済的だと思ったのです。さっそく近所のお店で布ナプキンを購入し、使ってみることにしました。
意外と手間がかかる
私の場合、布ナプキンを使ってみて真っ先に感じたのは、「思ったよりも経血が漏れてしまう」ということでした。布ナプキンは防水布と吸収体の布を組み合わせて使います。しかし、完全に防水というわけではありません。特に経血の量が多い2日目は2時間も経たずに外に漏れ出してしまい、外出時に使うことは難しいと感じました。
また、布ナプキンは洗う必要がありますが、生地に染みついた経血は時間が経つとなかなか落ちません。使ってはみたものの、毎回布ナプキンは少しおっくうだな……と思うように。だんだんと布ナプキンから気持ちが遠ざかるようになりました。
結局、紙製のナプキンに戻ったけれど
結局、布ナプキンは自分にはあまり合っていなかったと感じ、紙製ナプキンに戻しました。ただ、布ナプキンを使うと肌はかぶれにくく、多少エコや節約につながります。何より「こんな生理用品があるんだ」と知ることができてよかったと思います。
また、経血の汚れを落とすのはたしかに手間でしたが、経血をしっかり見ることで、毎月自分の体の機能がきちんと働いてくれていることに感心することもあり、生理に向き合うきっかけになったのです。
布ナプキンは紙製ナプキンよりも扱いが難しく、手間がかかる部分もあります。同時にそれが布ナプキンの魅力でもあるのかなあ、とも思います。特に、今までネガティブな面ばかり見ていた生理の、ポジティブな面にも目を向けられるようになったのが驚きでした。布の柄もかわいいものが多く、生地を自分で選ぶ楽しみもありました。
いつかまた使うことがあったら、経血が多い日は紙製ナプキン、少ない日は布ナプキンにする、といった使い方もアリかな、と思っています。いろいろな生理用品を知って、その時々の自分に合った使い方をしていけたらいいなと感じる体験でした。
著者/石原優子
監修/助産師 松田玲子
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