「ウソでしょ…」運命の出会いだと思った彼。連絡が途絶え、彼の名前で検索してみると…！？

 

アプリで出会った彼は、仕事をバリバリこなし、焼き肉をモリモリ食べるようなパワフルな男性。明るくて気づかいができ、毎朝毎晩「おはよう」と「おやすみ」の連絡もくれるし、デートの提案もしてくれるので、最初からとても楽しい時間を過ごすことができました。

 

私にとって今までに出会ったことのないタイプだったものの、ぐいぐい引っ張ってくれる彼に居心地のよさを感じ、「もしかして、この人が私の運命の相手なのかも？」と私の気持ちも盛り上がっていました。

 

そんな彼からいつもきていた「おやすみ」の連絡がこない日がありました。忙しかったのかな？とあまり気にしていなかったのですが、それから急にメッセージの文面がそっけなくなってしまったのです。

 

私が「○○に行きたいね」などと送っても、以前ならすぐ「いいね！ いつがいい？」と返事がきて話が進んだのですが、「いつか行けたらいいね」とあまり前向きな返事がこず……。私は「どうも様子がおかしい」と気になってしまいました。

その後、そもそも「会おう」という連絡もこなくなり2週間ほどモヤモヤしていた私は、禁断の手段に出ることに。それは、彼の本名を検索してみようというもの。実際にやってみると……彼のSNSを発見。

 

見てみると……なんとそこには、「自分にぴったりの彼女に出会えて幸せ！」と女性と彼が映るラブラブなデートの様子がアップされていたのです。横に映る女性はもちろん私ではなく、私とはまったくタイプの違うショートヘアの活発そうな女性でした。

 

 

パワフルでぐいぐい引っ張ってくれる彼に惹かれていた私でしたが、それは私だけだったようです。アプリを使っていろいろな人と会っていたのでしょう。そして、その中で私は彼の彼女に選ばれなかった……という経験でした。

 

アプリでは複数の人とやりとりができますし、仕方のないことだなと思っています。そして、よくよく考えると、同じ趣味も持っていない私に会話を合わせてくれることも多かったなと感じ、私は彼とのデートは楽しい気持ちでしたが、もしかしたら彼はとても疲れてしまっていたのかもしれません。そう思うと、同じ趣味を持つ女性に出会えてよかったな、幸せになってほしいなと思っています。

 

著者／笹井 真琴
イラスト／Ru