一方、ナエくまさんは、誰にでも平等にやさしく、面倒な役割にも率先して手を挙げる転校生の新節さんとは同じクラスになります。
いつの間に仲良くなったの…?
いきなり無視してきたかと思いきや、しばらくとすると悪びれずに話しかけてくる……。
理由もわからず態度を変える胡内さんの気まぐれぶりに、ナエくまさんはすっかり心を閉ざしてしまうのでした。
胡内さんがいきなり無視をしてきた理由がナエくまさんが想像したとおり、周りの同級生から「仲良くしないほうがいいよ」と言われたからだったとしたら……。
自分との関係はこじれていないのに、根拠のはっきりしない噂話によって人を無視するなんて、ひどい話ですよね。「誰かが悪く言っていたから」、反対に「誰かが良く言っていたから」と周囲の評価によって仲良くする、仲良くしないを判断していては、いつになっても深い友情は築けず、気まぐれな態度をとられるほうも振り回されるばかり……。
そう考えると、胡内さんに心を閉ざしたナエくまさんの選択は、正しいのかもしれませんね。