あれ? 生理は終わったと思ったら…
社会人2年目に入り、直属の後輩もできた私は、職場で任される業務も増えて、忙しくも充実した毎日を過ごしていました。このとき、仕事で大きなプロジェクトを進めている最中で、おっくうだった生理の期間も終わり、本腰を入れて仕事に取り組もうと前向きな気持ちに。そんな矢先に不正出血が見られたのです。
それは生理が終わって数日経ったときのことでした。すっかり経血も出なくなったので、ナプキンも必要ないと思い何も着けずに過ごしていたところ、下着に色の付いたおりものらしきものが付着しているのを発見。「生理は終わったはずなのに……」と、突然の出血を不思議に思いつつも、あまりこのときは気にかけず、おりものシートで対応しました。
不正出血が数日続いて…
下着に色の付いたおりものを確認してから、おりものシートを着けるようにしていると、だんだんと経血のような鮮やかな色に変化が……。しかも、すぐに治まるだろうと思っていたものの、その後もだらだらと出血が続いたのです。不正出血を今まで経験したことがなかった私はとても不安になりました。
そして、仕事が忙しい時期ではありましたが、上司に相談のうえ仕事を早めに切り上げ、産婦人科を受診することを決意したのです。産婦人科を受診すること自体も初めてだったので、行くと決心するまでに少し勇気が必要でした。
早めの診察で、心も穏やかに
退勤時間後だったからか、病院にはたくさんの女性が待合室で診察を待っていました。そして、名前を呼ばれ私は診察室へ。
どのような検査をするのかとドキドキしましたが、検査は毎年健診センターで受ける婦人科健診と同様、診察台に乗っての検査だけで少しホッとしました。内診をしてもらったあと、医師からは特に何かの病気ではなく、排卵日が近いこともあったので排卵出血か、もしくは仕事が忙しいことによるストレスではないか、とのこと。何か病気があるわけではなくてとても安心したのを今でも覚えています。
「不正出血、不安になるのも無理ないですよ。心配なことがあればまたいつでもいらしてくださいね」と言ってくださった産婦人科の医師の言葉は今でも忘れられません。私の場合は、何か病気が見つかることはなかったものの、不正出血は病気サインである場合もあり得るそうなので、これからも何か不安なことがあれば産婦人科を訪ねようと思いましたし、不安なことがあれば臆することなくきていい場所なのだとも感じました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/杉野 ひまわり
作画/まっふ
監修/助産師 松田玲子
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!