社長からもらった華やかな招待状
社会人になりたてのころ、仕事の関係で知り合った社長から、金と銀の模様の華やかな招待状をもらいました。誕生日パーティーをするため、参加してほしいとのこと。会場は地元では有名な高級ホテルで、きっと大規模なものだろうとうろたえてしまいました。
そして、パーティーに着ていくような服を持っていなかった私は慌てて準備を開始。高級ホテルだからと黒のカクテルドレスを購入し、当日は行きつけの美容院で、普段よりも派手な髪型とメイクをしてもらいました。そして、「これなら大丈夫だろう」と意気揚々と会場へ向かったのです。
会場は予想外の光景で…
しかし、ホテルのパーティー会場は和室で、私の想像とは違っていました。おまけに、私以外の参加者はみんな普段着。タキシードやドレスを着ている人なんて、1人もいなかったのです。
「どういうこと?」と驚愕していると、社長が私に気づき近づいてきて……「カジュアルな服装で良かったのに。招待状にも書いてあったでしょ?」と言われ、自分がミスをしていたことに気が付きました。それからパーティーが終わるまでの1時間あまり、私は周囲の白い目に耐え続けたのでした。
パーティーの招待状には、「カジュアルな服装でOK」としっかり書いてありました。高級ホテルでの社長の誕生日パーティーということでうろたえてしまい、しっかりと招待状を読めていなかった私。私の場合もちゃんと読んでいれば、要らぬ恥をかかずに済みました。恥をかかないためにも、招待状に書かれていることは隅から隅までことが大切だと反省することになりました。
著者/大島麻衣子
イラスト/藤まる
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