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息子の好きなお店へ外食へ⇒しかし息子から「あのね…」とまさかの発言が!?そんなこと思ってたの…?

母の死や父の発病が重なり慌ただしい生活の中、夫は仕事が忙しく、私も片付けが苦手だったため、家は荒れ放題。ちらかったキッチンで食事を作るのも面倒になり、5歳の息子との食事は約1カ月ほど外食で済ませる日が続きました。

 

このままじゃダメだ…!

ある日、息子のお気に入りの唐揚げ屋さんへ行こうと誘ったところ、息子は「家でお母さんのごはんが食べたい」と答えました。私が「今からだと時間もかかるし、買ったほうが早いよ?」と伝えると、「おむすびだけでもいい。お母さんのごはんが食べたい」とうつむきながら小さな声で言うのです。

 

その息子の姿を見た瞬間、私はハッとさせられました。外食をすれば息子においしいごはんを食べさせてあげられるし、私もラクができるのでメリットしかないと思っていましたが、「母親が作ったごはんを家でゆっくり食べたい」という息子の気持ちは置き去りにしてしまっていたのです。そのことに気付いた瞬間、思わず息子を抱きしめていました。そして「このままだといけないんだ」と生活環境を改める決意をしたのです。

 

その後、一念発起した私は少しずつ家の片づけを進め、みんなが気持ちよく過ごせる空間に戻すことに成功。今では家族みんなで食卓を囲むことが多くなりました。これからも、時には外食にも頼りつつ、無理のない食生活を続けていきたいです。

 

 

作画/Pappayappa


著者:樫原有香

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