突然に訪れるご不幸。もしその時に妊娠中だったら、お葬式に参列して良いのか気になりますね。また、参列するとしたらどう対応をしたら良いのでしょうか。いざという時に慌てないよう、知識を整理しておきましょう。
一番に優先すべきは自分の体調!
親しい人が亡くなったという知らせは、近しい人であればあるほどショックな気持ちになるものです。ましてや、妊娠中は普段以上にナーバスになっている時期であり、加えて体調も安定しない場合が多くあります。妊娠初期の場合はつわりがあったり、中期以降はむくみが出やすかったりと、普段以上に疲れやすく、無理は出来ない身体になっています。亡くなった方との関係がどれくらい近しいか、にもよりますが、基本的には自分の体調を考えて参列するかどうかを決めましょう。お腹が張りやすく、医者から張り止めの薬を出されている場合は、特に注意が必要です。元気な人でもお葬式は、精神的につらく疲れるものです。ましてや妊婦さんは自分の身体に触らないことを一番に考えなくてはいけません。
いろいろな迷信や言い伝えがある
地方によっては妊婦がお葬式に参列すると、亡くなった方がお腹の赤ちゃんをあの世に連れて行ってしまうという迷信があるようです。かなり近親の場合は火葬場に行くことになりますが、その場合は小さい手鏡を用意していき、手鏡の鏡の面を外側に向けて腹帯をしていくと、亡くなった方が赤ちゃんをあの世に連れていくのを避けることが出来る、という言い伝えのようです。あくまで迷信としてですがこんな話もあるようですね。
服装も確認してみましょう
どうしてもお葬式に参列しなければならない場合の服装ですが、妊娠中期以降は普段持っているブラックフォーマルの服では入らなくなってきます。最近は妊婦専用のものも売られていますが、妊娠中にお葬式を迎える機会というのはそれほど多くないはずですので、レンタルを利用するのも1つの手です。また、必ずしもブラックフォーマルでなくても、黒い色のマタニティパンツに黒いブラウスなどでも失礼ではないとされています。何かの時に備えて1着、黒のマタニティウェアを持っていると良いかもしれません。靴は転ぶと危ないので、ローヒールの履きなれたものを選びましょう。 お葬式の際にも、妊娠中であることを考慮し、参列しなければならないのかどうか、を考え、参列するのであれば、適切な方法で参加するようにしましょう。(TEXT:津田 玲)