仕事中の悩み
飲食店でアルバイトをしているときに、生理痛がひどくなってしまったことがありました。あまりの痛さに、背筋を伸ばして立つことが難しく、笑顔も引きつるような状態に……。さらにその日は、経血量も多く、3時間に1度はナプキンを取り替えなければ、漏れてしまう可能性がありました。
これ以上仕事を続けるのは無理だと思い、休憩を取らせてもらおうと思った私。男性の先輩には言いづらく、女性の先輩に相談することに。すると……あからさまにムッとした表情をされ、「生理痛ぐらいで休憩するの?」と言われてしまったのです。
女性だったら生理痛のつらさを理解してくれるだろうと思っていたこともあり、とてもショックを受けました。おまけに「何度もトイレに行かないで」とも言われてしまい……。結果、私は休憩を取ることができず、痛みに耐えながら仕事をすることになったのでした。
大声で何度も
その女性の先輩に生理のことを相談して以降、先輩は私をからかうようになりました。他のスタッフがいる前でわざと「生理痛はもういいの?」とか「血が付いていないか、服をチェックしたほうがいいよ」などと大声で言うのです……。
あとで聞いてわかったことですが、その先輩は生理に関して悩んだことがないそうです。やはり、同じような悩みがなければ、同性でもなかなか生理痛のつらさをわかってはもらえないのだと実感しました。
生理痛のつらさを先輩に理解してもらえず、悔しい思いをした私。同じ女性なら、少しぐらい理解してくれてもいいのにと少しモヤッとした気持ちになってしまいました。けれど、経験したことのない痛みを理解するのは、たしかに難しいことだと思います。生理には個人差があることをどう伝えたらわかってもらえるのか、考えさせられた出来事でした。
著者/近藤奈々生
作画/まっふ
監修/助産師 松田玲子
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