60代男性「子どもが欲しい」30代前半までの女性に狙いを定めて婚活した結果…？

 

ある日、「どうしても自分の子どもが欲しいんだ」と言いながら、入会手続きのため結婚相談所を訪れた60代の男性。

 

男性のカウンセリングを担当したのは、まだ経験の浅いカウンセラーでした。男性はカウンセラーに「子どもが欲しいから30代前半までの女性がいいなぁ」と話します。カウンセラーは「そうなのですね」と言って男性の話を否定せず、やさしく耳を傾けます。そしてカウンセリングが終わり、男性の正式な入会が決定しました。

 

しかしその後、100名以上の女性にお見合いを申し込んでも、男性は全員から断られてしまったのです。そして入会から3カ月が経過しても、男性はまだお見合いにすら進めない状況でした。

 

男性のスペックはというと高収入ではなく、むしろ定年を迎えていて年収200万円ほどしかありません。30代前半までの女性からすれば、他にもっと条件のいい男性はいくらでもいるはずで、女性たちはあえて60代の男性を選ぼうとは思わないのです。

 

そんななか、ついに男性から「どうしてこんなにお見合いが決まらないんだ！」と結婚相談所にクレームが入ってしまいました。

 

男性からクレームが入り、切羽詰まった結婚相談所は横の繋がりを利用して、別の結婚相談所にも「こういう男性がいるのですが、お見合いを受けてくれそうな30代前半までの女性はいますか？」と声をかけることにしました。

 

しかし、同業者からは「そんな女性がいるわけないでしょう」と、冷ややかな目で見られてしまいます。中には「いやいや……30歳以上も年の離れた女性を希望する男性を入会させる時点でおかしいでしょ」という声もあったそうです。

 

最終的に、他の結婚相談所にも協力してもらい、全国の30代前半の女性に片っ端からお見合いを申し込んだものの、お見合いを受けてくれた人はゼロ。入会から4カ月後、60代男性は意気消沈して退会したそうです。

 

今回は、結婚相談所の代表を務める来島さんから、婚活で実際にあった衝撃的な話を教えてもらいました。

 

来島さんによると、まともな結婚相談所であれば「30歳以上も年の離れた女性を希望する年収200万円の60代男性は成婚できないだろう」と予測し、入会前にきちんとヒアリングができていれば、「入会はできません」と伝えるのが一般的な対応だと言います。つまり、男性が申し込んだ結婚相談所では男性の入会を最優先させてしまい、教育不足もあってカウンセラーがきちんとヒアリングできていなかったことで、このような事態になってしまったと推測されます。

 

婚活中の方、もしくはこれから婚活を始められる方は、結婚相談所やカウンセラーが信頼できる人物かを見極めるのも大切かもしれませんね。