生理が終わらない…
社会人1年目のころ、生理が1カ月ほども続いたことがありました。生理が長引いているなと感じ始めたのは、生理開始日からおおよそ10日が経過したとき。普段の生理の様子だと、5日間から7日間程度で終了するのですが、このときは10日も鮮血が出続けていたのです。
経血の量は決して多くはないものの、おりものシートでは足りずナプキンを着けておかないとダメなほど。トイレに行くたび、「何か大きな病気の症状ではないのかな……」と疑う毎日が続き、心配になった私は婦人科に連絡してみることにしました。
症状を電話で伝えたのですが、その婦人科の先生からは「経血が止まるまでは診療は難しい」と言われてしまい……。結局、婦人科を受診できたのは生理が始まってから1カ月が経ったときでした。
医師から言われたこと
医師からの問診のあとに緊張しながら内診を受けると、子宮や卵巣には異常がないとのこと。担当医師からは、「ストレスが原因でホルモンバランスが崩れているのだろう」と言われました。そして、「体を休ませてリラックスする時間を作ること」の大切さを指導されました。
実際、その当時社会人1年目だった私は、慣れない仕事についていくことに必死で、自分をリラックスさせる時間を確保できていませんでした。職場から帰宅しても仕事のことばかり考えてしまい、気がつかないうちに心身ともに疲弊していたのだと思います。
加えて、職場の人間関係という、学校の友人関係とは異なるつながりも経験するようになり、苦手でも人とかかわらなくてはいけない環境がさらなるストレスを招いて、その結果ホルモンバランスを崩したのかもしれません。
婦人科では特に薬の処方はなく、「頑張りすぎないこと」と「疲れる前に休むこと」を意識して、また異変があれば受診というかたちになりました。医師からは、体を冷やさないことの大切さもアドバイスしてもらい、体を温めて無理をしないことを意識した生活を送るように。ストレスが溜まっているなと感じたときには、食べたい物を食べるようにしたり、遠出をして気分転換を図ったりするなどして、心穏やかに過ごすように努めました。
医師に言われたことを守るようにしてからは、多少の生理周期のズレがあっても、おおよそ1週間程度の期間の生理がくるようになりました。ストレスを溜めすぎないこと、そして不安なことがあったらすぐ医師に相談することは大切だと実感した出来事です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/石井 せつ子
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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