お気に入りのおもちゃなのに…
大好きなおもちゃをとられた息子。半泣き状態の息子の代わりに、私は男の子に「お砂場で一緒に遊ぶのはどう?」と提案してみます。ところが、男の子は「やだ!」と言ってショベルカーを持って走り出しました。息子が「返して!」と追いかけようとしたところ、なんと男の子がショベルカーを力いっぱい投げたのです! ショベルカーは割れて壊れてしまいました。大泣きの息子をなだめていると、公園のベンチでスマホをいじっていた男の子のお母さんがやってきます。私が状況を説明すると、そのお母さんは「あーこれ、100均のやつですよね?」と言って、その場で100円玉を差し出してきました。壊れたのは息子の大切なおもちゃ。弁償ではなく、ひと言謝ってほしかっただけなのに……。しかし、揉めたくなかったので「大丈夫ですから」と言ってお金を返し、私は息子と公園を後にしました。息子には「おもちゃを守ってあげられなくてごめんね。また新しいのを買いに行こう」と約束。息子は泣きながらもうなずいてくれました。
子ども同士のトラブルは回避が難しいですが、それでも近くでわが子を見守ることで防げることもあるはず。今回のお母さんのように「何かに夢中になって子どもを見ていなかったがためにトラブルが起きてしまった」ということがないよう、今後も子どもをよく見守っていこうと思いました。また、人に対して何か迷惑をかけてしまった場合は、やはりまず誠意を込めて謝罪をすることが大切だと感じた出来事です。
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作画/yoichigo
著者:平原なつみ
2歳の男の子ママ。息子の車好きに影響されて、自身も車に詳しくなる日々。どんどん増えていく車のおもちゃを、きれいにすっきりと収納する方法を考えるのが趣味。