クッキーにはかわいい赤ちゃんのイラストと共に、「産休をいただきます」「ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いいたします」というメッセージが描かれています。この投稿には4万を超える「いいね!」が集まり、1万を超えるリポストによって拡散されていました。
#産休クッキー
職場の親しいグループの人に配ったという産休クッキー。お休みを取るにあたり、仕事を引き継いでくれたメンバーへの感謝の気持ちを込めたクッキーであることがわかります。
コメント欄には「かわいくて食べられない」「幸せのお裾分けをもらった気分」というコメントが数多く寄せられていました。
一方、「不快な思いをさせているのでは?」「不妊治療中の人への気遣いに欠ける」「産休で迷惑をかけるのにお花畑すぎる」などの、辛辣なコメントや引用ポストも……。
賛否両論を説く数多くの投稿により、トレンド入りしたのでしょう。
子育てしにくさの根底にあるもの
産休育休をめぐる論争は、ここ最近始まったものではありません。ベビーカレンダーで紹介しているマンガ『女女平等』では、産休や子育てをめぐる人間模様を描いています。
このマンガは、同僚の産休・育休や時短勤務、急な早退を疎ましく思っていた女性が主人公。しかし自身の妊娠により立場が一変する……というストーリーです。
育休を取る側・育休に送り出す側、立場は違えど誰しも直面する人生のひとコマ。マンガを読んだ人からは以下のようなコメントが寄せられていました。
⚫︎「子持ちだからって楽させない」って悪意ありすぎ。でも実際問題、どの職業でも(?)人手は足りなくて、容赦なく仕事振られる時はある。でも上司としては、それを調整するのが仕事でしょ?と思う。
⚫︎育休、産休、時短でのシワ寄せがこっちに来てもボーナスや給料が上がるわけでもなかった独身時は、前向きな気持ちでその人を送り出してあげることはできなかったなぁ~。そのシステムを構築しきれてない会社が悪いとわかってるから、仕方がないよって笑顔だけは崩さなかったけど。
妊娠・子育てをしている女性の働きづらさは、社会や職場の仕組み不足が原因なのかもしれません。
産休は迷惑ではない
社会にはさまざまな立場の人がいることは事実です。しかし、出産はとても喜ばしいこと。これから子どもを生むママを社会全体で支える必要があると思います。
また、いつか自分や自分の大切な人が産休を取る立場になることもあるでしょう。何より、子どもを生み・育てる人がいなくなってしまったら、世界は成り立たなくなってしまうのです。
「ご迷惑をおかけしますが」とクッキーには書かれていました。もちろんこれは素敵な心持ちですが、本来であれば出産や子育ては「迷惑」なことではありません。ママになる人が堂々と産休を取れ、みんなが快く送り出せる世の中になってほしいを願います。
気兼ねなく産休が取れる・もしくは快く産休に送り出せるには、どんな制度や仕組みが必要だと思いますか? コメント欄から教えてください。