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「息子にどう育ってほしい?」子育てに悩み落ち込んでいた私→夫に問いかけると、まさかの衝撃発言!?

息子が1歳のころのお話です。私にとって、1人目だった息子の子育ては、不安でいっぱいでした。「息子にはどう育ってほしい?」という私に夫が返してくれた一言が、今でも忘れられません。

子育ては悩みごとの連続

私たち夫婦は息子の教育に興味があったので、妊娠中のころから2人で何冊もの育児書を読んでいました。一生懸命育てよう!と夫婦で意気込んでいましたが、いざ生まれてみると、思うようにいかないことばかり。

 

当時は、育児書の情報がすべてのような気がしていました。夫も一緒に考えてくれるのですが、仕事があるので、どうしても息子と過ごす時間が長いのは私。

 

息子は単語を話せるようになるのが遅く、どうしたら話すようになるかと試行錯誤していたときは、「ゆっくり話しかけてみたらどう?」「本を読む時間をもっと増やしてみたら?」と夫なりに考えてくれたアドバイスに、「もうやってるわ!」とイライラしたことも。

 

個性なのか、発達の遅れなのか、その違いもわからなくなってきて、自分の育て方に原因があるのかな、と落ち込んでいました。

 

思いがけない夫の返答

「息子には、どう育ってほしい?」

 

何かのテレビ番組がきっかけだったと思います。夫と一緒に見ていたので、その流れで聞いてみました。「やさしい人」とか「自分で考えられる人」とか、そういった返答がくると思っていた私に夫は、「〇〇(私)のように育ってほしいな」と。

 

思いがけない返答に、「え! 私のようにって、例えば?」と聞くと、夫は「特別ここがというわけではなくて……。今まで隣で見ていて、人柄とか、周りにいる人たちとか、すごくいいなって思っているから、だから、〇〇(私)のように育ってほしいと思う」と言ってくれたのです。

 

私はその瞬間、とても救われました。うまく育てられないのは、自分のせいなのではないかと思っていたけれど、それでもそんな自分のように育ってほしいと言ってくれる人がいるのです。自分が肯定された気がして、とてもラクになりました。それからは、育児書も読むけれど、自分の考えや感覚を信じて子育てをするようにしています。

 

 

息子が4歳になった今、まだまだ子育ての悩みはつきませんが、そのたびに「〇〇(私)のように育ってほしいな」と夫に言われたことを思い出します。これからも私を救ってくれるであろう、忘れられない出来事です。

 

イラスト/うちここ


著者:まつもと まお

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