長女の卒園式を控える私
今年、長女の卒園式を控えていた私は「卒園式に何を着て行こう……」と悩んでいました。とっさに、息子の卒園式に着たフォーマルスーツがあることを思い出します。クローゼットから当時の衣装を探し出し試着してみると、腕は袖にすっと通り窮屈感なく着心地もよかったため、「今回の卒園式もこれでいいかも!」と思いました。
しかし念のため、鏡を見て自分の姿を確認すると「ん? なんだか違う! 今の自分には似合ってない」と感じたのです。ポケットなどに小さくあしらわれたボタンとかわいらしいシルエットがお気に入りで購入したスーツ。しかし、息子が卒園したのは5年前。それから年齢を重ねたためか、逆にそのデザインが浮いた感じになり、「若作りしたお母さん」にしか見えなくなっていたのです。
その後、夫の前でもそのスーツを試着した姿を見せると「ん〜……。なんか痛いお母さん、って感じ。あのころ(息子の卒園式)は似合っていたのにね」と言われる始末。「たしかに息子が卒園するころは30歳になったばかりだったからあのスーツでもよかったのかもしれない」と思い、新しいスーツを購入することに決めました。
体形カバーと痩せ見えがかなう洋服に一目ぼれ
それから、「今どきの卒園式はどんな洋服を着るのかな?」と思い、ネットでチェックしてみることに。息子が卒園したときとはファッションのトレンドも変わっていたため、以前のスーツを着て式に出たら、時代遅れのお母さんになるところでした。
しかし、今のトレンドに合わせようとさまざまなサイトを経由しますが、どれを見ても私の体形とは程遠い細身でスラっとした美人なモデルの方ばかり……。「デザインはおしゃれなのに私が着られそうなサイズのものがない!」と諦めかけていた矢先、目を引く言葉を発見! そこには「体形カバーと痩せ見えの両方がかなう!」と表記されていたのです。
「これだ!」と思い、そのサイトを開き洋服を確認してみることに。その洋服は、アラフォー女性の気になりがちな二の腕やおなか周り、おしりなどをさりげなくカバーできるおしゃれなデザインに、締めつけ感のないストレッチ素材。その情報を見て私は、「体形カバーもできて、締めつけによる息苦しさも感じないなんて最高!」と、勢いでポチっと購入しそうになりました。
しかし、以前通販サイトで買い物をしたとき、掲載されていた商品とはイメージが違うものが届いたことがあったため、その失敗を教訓に、近くの店頭で実物を確認してみることに。
実際に試着してみると…
ある休日、実店舗にネットで一目ぼれした洋服を見に行きました。卒園式シーズンが迫っているためか、その洋服はすぐ目につくところにディスプレイされています。ネットで見たとおりのデザインとしっかりした素材で、ストレッチ性にも優れている洋服であることを実際に触ってみて実感。私は、ゆったりとしたシルエットなのにおしゃれ感ときちんと感も演出できる印象を受け、その洋服を一目で気に入りました。そして、どれだけ体形カバーができる洋服なのか、試着してみることに。
着てみるとストレッチが効いているからか締めつけ感がなく、長時間の卒園式でも難なく過ごせそうと感じました。「じゃあ、体形カバーはどれだけかなっているかな?」とワクワクしながら鏡を見て確認すると、「あれ? 全然痩せて見えない……」。なんと体形カバーどころか、たるんだ体形がさらに強調された私の姿が鏡に映っていたのです。
体形カバーと痩せ見えがかなうはずなのに逆に太って見えるなんて……。デザインも着心地もバッチリの洋服だったのですが泣く泣く諦めて、その後いくつもの商品を試着し、なんとか納得のいくスーツを購入することができました。
まとめ
体形カバーや痩せ見えとうたった洋服につい飛びついてしまっていた私。この出来事を通して、体形カバーや痩せ見えとうたった洋服でもすべての人がそのように着こなせるわけではないということを知り、試着を通してそれに気付くことができました。そして、鏡の前に映る自分自身の姿を見て「洋服で体形カバーをするのではなく、実際にたるんだ体形から卒業する努力をしなければ……」と改めて痛感した出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
イラスト/エェコ
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著者:akaringo
元気いっぱいの兄妹に翻弄(ほんろう)されつつも子育てを楽しむママライターです。何事も全力で! をモットーに日々過ごしています。