「アニメ大国日本」と言われて久しいですが、日本にいると、アニメ好きの外国人が海外にはたくさんいるんだなー、くらいの印象ではないでしょうか。けれど、モロッコで暮らしていると、日本が「アニメ大国」と言われるゆえんをヒシヒシと感じます。今回は、モロッコで子育てをしている筆者が、改めて感じた日本アニメのすごさと、モロッコのアニメ事情をお伝えします。
モロッコで見られるアニメとは
モロッコで子どもたちが見るアニメは主に、輸入物。メインはディズニーや「トム&ジェリー」などのアニメで、モロッコ製のアニメはほとんど皆無です。
それゆえ、キャラクターグッズもディズニーなどのグッズがお店を占めています。日本で、アンパンマンやドラえもん、プリキュアなどのグッズがあふれているのとは大違いです。
しかも日本では、続々、日本製の新しいアニメが放映されます。モロッコでは、同じアニメが何度も放映されていることから鑑みても、日本がアニメ大国であることを実感します。
モロッコでも日本アニメ!
モロッコでも日本アニメが放映されています。昭和初期に人気だった「タイガーマスク」、先日、シリア人がアラビア語に翻訳したことで知られる世界で大人気の「キャプテン翼」(ちなみに、モロッコでは“翼くん”ではなく“イマジンくん”です)、「NARUTO」などなど。
アラビア語に吹き替えられていたり、日本語のまま放映され字幕がついていたりするものなどさまざまです。
日本語を学ぶモロッコ人がたくさん
日本のアニメを好きになり、日本語を学ぼうとするモロッコ人も多くいます。自力で日本語の漫画を読みたい! と目を輝かせています。彼らとアニメについて話せば、わたしがまだ読んだことや見たことのない日本の漫画やアニメのタイトルもたくさん出てきます。
アニメが彼らの学ぶ原動力になっていると感じるとき、本当にアニメは日本の文化として台頭しているのだと感じます。
日本にいれば、これでもかとあふれているアニメですが、一歩外に出ると、本当に素敵な文化なのだと感じます。見せすぎはよくないとは思うものの、1つの文化としてアニメを子どもに見せることで、世界の人との共通言語がいつの間にか築かれるのではないでしょうか。(TEXT:ヒロコ ラメッシェ)