今まで先輩ママにお話をお伺いしてきたこのコーナー、今回は初のパパが登場です! 世の中に『イクメン』という言葉を広めたパイオニアといっても過言じゃない、杉浦太陽さん。育児についての話、夫婦のルールなどなど、気になるあれこれをベビーカレンダーだけに語ってもらいます。第1回目の今回は「夫について」お話を聞きました。
手をつないだりハグしたり……肌の触れ合いを大切にしています
Q・夫婦間での決まり事はありますか?(質問者:さくらさん、miiさん)
A・毎日ハグをしたり、手をつないだりして肌を触れ合わせること。ケンカになるのでムカついたことはその場で言わないこと。イライラしたときって、ついその場の感情でひどいこと言っちゃうじゃないですか。だから冷静になるためにも明日まで待つ。そうすると「なんであんなことでムカついたんだっけ?」と冷静になれるので、あまりケンカにならないですね。だからムカついたときはお互い無言。「その態度がムカつくわ……」と思っても無言(笑)。それで1時間くらいすると、どちらからともなく「ご飯どうする?」ってなって、なんとなく会話が戻るんです。
Q・夫婦円満の秘訣は?(質問者:みそさん、ナミさん、虎さん、きょんぴーさん、ぱぴこさん、その他多数)
A・今年で結婚10年、その間に僕らにもヒビが入りそうになったときもありました。例えば「たーくん」「のん」って呼び合っていたのに、いつの間にか「ねぇ」になってた。これはアカン、家庭崩壊だなと思って話し合ったんです。「その呼び方は納得いかん、昔みたいに戻りたいねんけど」って。そしたら彼女も「そうしたいけど、子どもでいっぱいいっぱいで……どうしていいのかわからない」って。お互い、昔みたいにラブラブな関係でいたいけど、子どもがいるとそうもいかない。溝の埋め方がわからずにいたんですよね。それが話し合ってわかったので「じゃぁ、お互い思ってることは一緒やな」って。イヤかもしれないけど、とりあえずハグしようって。最初はぎこちなかったけど、毎日ハグしているとお互いの温度が伝わるようになって、気持ちも優しくなるんですよね。そこから会話が始まったり。だからうちは肌に触れ合うことがルールなんです。
笑顔にしたくて結婚したのに、泣かせるなら意味がない。家族が一番だから飲みに行くのを控えました
Q・結婚して、ご自身が変わったことはありますか? (質問者:藤田さん)
A・僕は友達付き合いが大事という環境で育ったので、友達との飲み会も多かったんですが、彼女はそれをあまりよく思ってなかったんですよね。だって思えば彼女は20歳で結婚してママになって、一番遊びたい時期に1人で子育てに奮闘してたんですよ。そんなときに僕だけ飲んでたら不安だし、嫉妬だってする。帰って怒ったり、悲しそうにしている顔をみたら「なんで飲んでるんだろう?」って思って。彼女を幸せにしたくて結婚したのに、これじゃ意味ないやんって。それから飲みに行くのを控えましたね。友達もわかってくれて、今ではみんなが家に遊びに来てくれます。
Q・旦那さんの帰りが夜遅かったり、会えないときのコミュニケーション方法を教えて下さい(質問者:こじまるママさん、可塑さん、くーちゃんさん)
A・LINEやメール、電話でマメに連絡します。「おはよう」から始まって「おやすみ」まで、「ランチに何食べた」とか、「子どもは帰って来た?」とか、「仕事終わったよ」とかマメに連絡することで距離を感じさせないようにしています。それに直接伝えるのが照れくさいこともLINEやメールだと言えることもある。今の時代だからこそ助けてくれるツールを使わない手はないですよ。
Q・奥さんを惚れ直したこと、奥さんに望むことはありますか? (質問者:泉水真希さん、ゆりさん、おまさん、もーさん)
A・彼女はとても多趣味なんですよ。ジェルネイルやマツエクの練習をしたり。次々とやることは変わるんだけど、ちゃんと1つ1つ満足するまで習得してから次に進む姿勢は尊敬しますね。妻に望むこと……。うーん、いまのままでいて欲しいかな。夫婦で色んなことを乗り越えて来た10年。いい部分も悪い部分も含めて好きだから、無理に変えてもらう必要はないです。
「奥さんに点数をつけるとすれば?」という質問に対して「617点」と答えた杉浦さん。その真意を聞くと「のんの誕生日だから」と。そのひとことは、辻さんが奥さんでもママでもなく、結婚後も1人の女性として愛されている証拠! そしてそれは辻さんが奥さんとしてもママとしても頑張っているからこそなんだと実感しました。次回はパパとしての杉浦太陽さんに迫ります。
PROFILE:杉浦太陽さん
1981年、大阪府育ち。1998年のテレビ朝日系ドラマ『おそるべしっっ!!!音無可憐さん』でデビュー。2001年には毎日放送系ドラマ『ウルトラマンコスモス』で主演を務める。結婚後の2009年に『たまひよ“キラ☆キラ”パパ大賞2009』受賞、『20代の理想のパパ芸能人』第1位を獲得。2011年には『第30回ベスト・ファーザーイエローリボン賞』、2016年『いい夫婦パートナー・オブ・ザ・イヤー2016』を受賞するなど、憧れパパの第一人者。
Photo/Masato Juman (NA-GEANNA)
Stylist/MatsuJun
Hair & Make/Emi Yamaguchi
Interview & Text/Satoko Nemoto