これまで2回に渡って夫として、パパとしての話を聞かせてくれた杉浦太陽さん。最終回の今回は、旦那さんに不満をもつママたちの悩みに直接アドバイスしてくれました! 旦那さんにイライラしたとき、思い出したい杉浦さんからの言葉が満載です☆
『ありがとう』は魔法の言葉。ちゃんと旦那さんに伝えていますか?
Q・最近は「好き」や「愛してる」と言ってもらえないのが不満です!(質問者:フミさん)
A・待っているだけじゃなくて、自分から言えばいいじゃないですか。夫婦って気付くと気持ちを伝えなくなっちゃうんですよ。でもお互いが、いて当たり前の存在になってはダメ。最近、旦那さんに「ありがとう」って言いました? 物を取ってもらったときとか、ちょっとしたことでもちゃんと「ありがとう」を伝えることから距離って縮まると思うんです。「好き」や「愛してる」よりもまず「ありがとう」。そういうことをマメにやっていると、「好き」って言葉も言いやすくなる。「私が好きって言ってるんだから、たまには言ってよー」なんて可愛く伝えればいいんです。
Q・育児に対して手伝うというスタンスがイラッとします(質問者:くのこさん、ymさん、ノリさん、その他大勢)
A・男は義務になるとイヤだし、あわよくばやりたくない(笑)。だから生活のリズムに入れちゃえばいいんです。奥さんって自分のリズムで動いているんじゃなくて、全部子どものために動いてくれてるんですよね。だから旦那さんにアレしてコレしてって言うのも全部子どものため。だとすると、2人の子どもなのだからパパにも役割を与えればいい。例えば僕の場合は朝、子どもと一緒に起きて着替えをさせることから始まるんですが、妻は僕より早く起きてご飯を作ってくれているわけで。だったらそれくらいのことしなきゃって思うんですよ。まずは旦那さんと子どものリズムについて話し合ってみては?
Q・指示を出さないと何もしてくれない夫にイラッとします(質問者:こじまるママさん、えなmamaさん、あこさん、その他大勢)
A・男は自分から率先して家事なんてしない方がいい。だから指示を出してあげる方がいいんです。だって、例えば奥さんが子どもと遊んでいて欲しいと思ってるのに、旦那さんが張り切って「お風呂掃除しておいたよ!」なんて言われても、奥さんは「今はそれじゃない」ってなるでしょ? そしたらよかれと思ってやった旦那さんも気分が悪いし、誰も得しないじゃないですか。だから奥さんはやって欲しいことを素直に伝えるのが一番。旦那さんは奥さんのリクエストに答えられなきゃ意味がないんです。
旦那さんのすることに不満があるなら、まずは一緒にやることから始めて
Q・手伝ってくれるのはありがたいのですが、洗濯ものの畳み方が汚かったり、掃除の仕方が中途半端だったり……ツメが甘いんです!(質問者:くろしーさん、きむきむさん、薫さん)
A・まずツメが甘いって言い方がダメですよね(笑)。感謝の気持ちがないですもん。そう思うなら、まずは1回一緒に洗濯ものを畳んだり、掃除すればいいですよ。「こうした方がよくない?」「そのやり方いいね!」とか会話しながらやれば不満もなくなるし、次から旦那さん1人でもちゃんとやってくれるじゃないですか。いきなり旦那さん1人に完璧を求めちゃダメ。一緒にやることから始めましょうよ。
Q・夫が子どもをお風呂に入れようとするとギャン泣き、ミルク拒否、寝かしつけもできず困っています(質問者:あみじゅんさん)
A・まだお子さんが小さいんでしょうね。無理させない方がいい。旦那ができる範囲のことをしてもらえばいいんです。僕の持論ですけど、旦那が子育てで活躍できるのは子どもが2歳後半になってから。それまでは旦那だって手伝いたいけど、意思疎通ができないから、これで合ってるのかって不安なんです。でも2歳後半を過ぎると「パパあれしたい、これはイヤ」って会話ができるようになるから、対人間としてコミュニケーションができるようになる。そうすると男って子どもな部分があるから「よっしゃ、一緒に遊ぶか!」ってなれるんですよ。だから僕は子どもが赤ちゃんのときは料理するとか、できることをしました。だって赤ちゃんへの対応は妻には敵わないですから。
ただ不満を抱えて待っているだけじゃなく、感謝の気持ちを忘れず、リクエストは的確に。そしてマメにコミュニケーションをとることで旦那さんの意識も変わると教えてくれた杉浦さん。最後に、世の中のパパたちにアドバイスを伺うと『男は家庭の安全と平和を守るのが第一優先。妻と子どもの生活リズムを読んで、それを崩さないこと!』とのこと。このインタビューをきっかけに夫婦で話し合ってみてはいかがですか?
PROFILE:杉浦太陽さん
1981年、大阪府育ち。1998年のテレビ朝日系ドラマ『おそるべしっっ!!!音無可憐さん』でデビュー。2001年には毎日放送系ドラマ『ウルトラマンコスモス』で主演を務める。結婚後の2009年に『たまひよ“キラ☆キラ”パパ大賞2009』受賞、『20代の理想のパパ芸能人』第1位を獲得。2011年には『第30回ベスト・ファーザーイエローリボン賞』、2016年『いい夫婦パートナー・オブ・ザ・イヤー2016』を受賞するなど、憧れパパの第一人者。
Photo/Masato Juman (NA-GEANNA)
Stylist/MatsuJun
Hair & Make/Emi Yamaguchi
Interview & Text/Satoko Nemoto