進学への迷い
自閉症スペクトラム障害と診断されているわが家の双子。来年の小学校進学に向けて、夏ごろには普通学級か支援学級か決めなくてはならないだろうと小児科の先生に言われ、私は困っていました。
落ち着きも協調性もなく、しかも繊細な双子たち。どんなクラスに進学するのが彼らにとって最適なのか、その判断基準がはっきりとわからなかったのです。
先輩に何気なく相談すると…
ある日、職場の先輩と雑談していた際に小学校の話となり、私は何気なく双子の進学先を迷っていることを話しました。すると、その先輩があからさまに面倒くさそうな態度をとったのです。そして、「そんなこと迷ってるの」とぽつり。
私にとっては一大事なので、そんな風に言われてしまいとても悲しくなってしまいました。もちろん先輩に、わが家の状況を理解してもらえるとは思いませんが、何もそんな風に言わなくても……と思ってしまったのは正直なところです。
私は、先輩にこれ以上相談したりするのはやめようと思い、適当に相槌を打ってすぐに話題を変えました。
双子たちの進学先はまだ決まっていませんが、彼らがどんなときにも委縮することなく堂々と生きていけるように、そんな勇敢な人になれるように、今後の判断をしていきたいと、改めて強く思った出来事でした。
著者:木下うめ子
2018年生まれの双子ママ。自閉症の双子のサポートに日々奮闘中。管理栄養士の資格を持っており、食べることが大好き。