お見舞いの帰り、夫は実家に立ち寄りますが、両親から見れば嫁。容赦なく掃除やおつかいを言いつけてきて、里帰り出産では一体どうなるのだろうと不安でいっぱいになりました。
さらに、仕事では産休が近づいていることを理由に、やんわり会議の参加を断られてしまい、思い切り仕事ができないもどかしさを感じていました。
すこしの間だけでもいい…!
同僚が会議に行ってしまい、静まり返ったオフィス。夫は、りささんが考えていた企画書を眺めていました。そこには、子どもの健やかな成長を心から願うりささんの想いが詰まった商品のアイデアが書かれていました。つわりで大変ななか、どれだけ頑張っていたのか、今の夫はすぐに理解できました。
そして、やっぱりこの企画はりささんがやるべきだと感じた夫は、上司にプロジェクトへの復帰を直談判したのです……! 「発売時期に立ち会えなくても、すこしの間だけでもいい」と自分の思いをぶつけますが、上司からは「あなたが今、大事にしないといけないものを考えなさい」という言葉が返ってきました。
りささんは、自分が育児をするなかで直面した困難をヒントに、素敵な商品を作り出そうとしていたようですね。そんなりささんの想いや努力を夫が理解してくれたことは、大きな意味があるのではないでしょうか。プロジェクトへの復帰については上司からはいい返事はもらえない雰囲気ですが、上司も今は仕事よりも自分のことを一番に考えてほしいという思いもあってのことだと感じます。今回の話し合いの中で、両者が納得いく結論を出せたらいいですね。