つい先日、国民生活センターから乳幼児の「加熱式タバコ」誤飲事故に関する注意喚起がありましたが、みなさんも子どもが口に何かを入れそうになってヒヤッとした経験はありませんか? 気を付けているつもりでも、誤飲につながりそうな場面に遭遇したことがある人は少なくないと思います。
今回は、わが家の第一子が除菌ジェルを口に入れてしまったときに、「中毒110番」を利用した体験談を紹介します。
ふとした油断が危険につながる
第一子出産後、ウィルスや細菌に敏感になっていたこともあって、家中に除菌ジェルを設置していました。ふだん除菌ジェルは、子どもが見つけにくい場所に隠して置いていたため、「まさかこんなところは触らないだろう」と油断していました。
子どもの成長は目覚ましく、昨日できなかったことが翌日できるようになることもあります。わが家の第一子も、隠してあった除菌ジェルを見つけてしまいました。
「中毒110番」に電話相談
わが子が除菌ジェルを口にした姿を見て、私はかなり動転してしまいました。除菌ジェルを取り上げ、なんとか気持ちを落ち着かせて対処法を調べていたとき、母子手帳に記載してあった「中毒110番」という電話相談窓口のことをふと思い出しました。
日本中毒情報センターが実施している「中毒110番」は、たばこや家庭用品などの化学物質や医薬品、動植物の毒などによって起こる急性中毒について、事故発生時に情報提供をしてくれる電話相談窓口です。除菌ジェルを口にしたわが子の状態に異変はなく、誤飲した量も少なめだったことから、まずは「中毒110番」に電話相談することにしました。
いま一度、誤飲を防ぐ環境づくりを
「中毒110番」に電話をかけ、除菌ジェルのことを相談すると、担当の方がていねいに対応してくれました。わが子が飲み込んだ商品や量、子どもの様子などをヒアリングし、「いったん様子を見て、何か異変があった場合はすぐに病院へ」ということになりました。
ただ、私が「中毒110番」に電話をかけたときは、相談するまでに少し待ち時間があったので、子どもに異変がある場合などには、直接病院に向かうか、救急に問い合わせるなどの対応も必要かもしれません。
わが子の場合、幸いなことにその後も異変はなく、ようやくホッとすることができました。その後は、家の中を点検し、誤飲を防ぐ環境づくりに努めました。みなさんもいま一度、誤飲の危険のない環境かどうか再点検することをおすすめします。そして、万が一のときの対応も事前確認しておきましょう。(TEXT:ママライター東慶子)
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。