赤ちゃんの向き癖について今後の成長などに影響があるのでしょうか。
Q. 2ヶ月の赤ちゃんですが向き癖が酷く、右ばかり向いてしまいます。
2ヶ月の赤ちゃんですが向き癖が酷く、右ばかり向いてしまいます。最近タオルを置いたり工夫したことで左も向くようになりました。 が、おでこちょっと上の、中央にある頭のくぼみが真ん中にない(くぼみを下にたどると顔の中央ではなく斜めになる)為、赤ちゃんの整体をやっている方に、ちょっとマッサージしただけでは直らないタイプの子だから整体を受けた方がいいと言われました。
向き癖についてはそのうち直るから放置してもいいと書いてある本もあったりするので、今後成長にどういう影響があるのかさっぱりわかりません。頭のくぼみが確かに真ん中にないので心配です。 向き癖は放置すると今後の成長に悪影響がでるのでしょうか。
A.どうしても心配なときは小児科に相談しましょう。
。赤ちゃんは右を向くことが多いです。このため右後頭部が平坦になります。妊娠後期の胎位も関係しているとされています。あたまを上から見ると耳の位置がずれたり,平行四辺形に変形して見える場合,斜頭症(しゃとうしょう)と言います(英語でpositional plagiocephalyと記載されます)。
最近の報告では斜頭症の頻度は46%と高いようです。頻度が高い原因として,乳幼児突然死症候群の予防のためうつぶせ保育から仰向け保育が推奨されるようになったことも原因と考えられます。重症例では顔や顎の変形も来すため美容的な問題だけでなくなります。
最近はヘルメット療法や低侵襲の頭蓋形成術等がされることもあります。3歳までは頭の形は修正されますが,それ以降は固定されます。どうしても心配なときは小児科や小児脳神経外科に相談するのがよいでしょう。(回答/松井潔先生)
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