「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、現在全国的に猛威を振るっているインフルエンザに感染してしまったママからの質問です。体力の低下にくわえ、たくさん薬を服用しなければならずヘトヘトに……。助産師さんはどのように答えてくれているのでしょうか。
Q.インフルエンザに感染。服薬による赤ちゃんへの影響は?
妊娠35週5日の妊婦です。耳鼻科に行ってインフルエンザの検査をしてB型と言われました。1月2日に急性副鼻腔炎で入院して、退院してすぐインフルエンザB型にかかり、ヘトヘトです。薬はカルボシステイン クラリスロマイシンを飲み、点鼻薬にナゾネックス、おなかの張り止めにウテメリン、下剤にマグミット、頓服にカロナールを飲んでます。こんなに薬を飲んで赤ちゃんは大丈夫でしょうか? 夜は苦しくて寝られません。自宅にいても心配です。
宮川めぐみ助産師からの回答
立て続けに大変でしたね。抵抗力が弱っているところに入ってきたのでしょうね……。お薬のことは、仕方がないと思います。お体をまず治していただくことが大切です。お薬によって赤ちゃんに奇形が出るような週数ではありませんし、おなかの中でよく動いてくれているのであれば、大丈夫だと思いますよ。
苦しくて夜に眠れないというのは、どういう症状ですか? 呼吸がしんどいですか? 張り止めの副作用がきついですか?上半身を高くしたり、いろいろと楽な姿勢を探してみてくださいね。早くよくなりますように。どうしても症状が気になるときは、一度受診をしてみてくださいね。
妊娠中のインフルエンザ、胎児への影響は?
現在、各都道府県で警報が発令されるほどインフルエンザが大流行していますね。妊娠中のママさんは特に外出時の予防に大変気を遣われているかと思います。しかし、どんなに気をつけていても感染してしまうこともあります。そんなとき、どのように対応すればいいのでしょうか。
そもそも、インフルエンザウイルスの胎児への影響が気になりますね。厚生労働省の報告によると「新型インフルエンザおよび季節性インフルエンザのいずれに母親が感染しても、ウイルスそのものが胎盤を通って胎児に影響することはない。ただし、季節性インフルエンザで非常にまれにウイルスが胎盤を通って胎児に影響することがある」とのことです。とりあえずはひと安心ですね。
しかし、一般的に妊婦さんがインフルエンザに感染すると、免疫力が下がっているため重症化してしまうといわれています。さらに、高熱が続くと羊水も温かくなるため、胎児の心拍数が上昇し負担が生じるといった遠回りな影響も考えられますので、できる限り予防に努めましょう。もし感染してしまったら、医師の指示に従って服薬し、安静に過ごしてくださいね。
インフルエンザの予防接種は受けてもいい?
産婦人科学会、産婦人科医会などでは、妊婦さんのインフルエンザ予防接種を推奨しています。インフルエンザワクチンは不活化ワクチンのため、妊婦さんが使用しても問題ないと考えられていますので、予防策のひとつとして、受けてみてはいかがでしょうか。
ベビーカレンダーにはインフルエンザをはじめとした病気予防についての情報はもちろん、日々ママの生の声が寄せられています。そこには、今抱えている悩みを解決できるヒントがあるかもしれません。ぜひ、あわせて読んでみてくださいね。
※参照元:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー〈 https://baby-calendar.jp/talk/topic/detail/24579 〉