「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、抱っこひもを使って育児したいママさんからのお悩みです。どのくらいの月齢から使えるのか? おすすめはどのタイプか? 助産師の意見にくわえ、先輩ママのレビューも集めてみましたので購入の参考にしていただけたら幸いです。
Q. 新生児から抱っこひもの使用は避けた方がいい?
もうすぐ妊娠9ヶ月の妊婦です。少し気は早いかもしれませんが、産後についてご相談させてください。産後の数ヶ月、外出する必要があるときは新生児から使用できるエルゴなどの抱っこひもを使って移動しようと思っていました。
・家に車がなく、駅も近いため公共交通機関が主な移動手段となるため身軽な方が良い
・新生児から使えるA型ベビーカーは高いものが多いため、赤ちゃんが生まれてから実際に店頭で乗せてみたりしながらB型購入も視野に入れて検討したい
という2点が主な理由です。
ところが、新生児から使えるエルゴを買おうと思うと母に説明したところ、新生児から縦抱きって、本当に大丈夫なの? とかなり険しい反応をされてしまいました。四六時中抱っこひもをつけているわけではないし(首が座る前の外出は、日々の買い物と健診、お宮参りくらいかな?と思っていました)、エルゴ以外のメーカーでも、新生児から使える縦抱きのものはよく拝見するので問題はないかと思っていたのですが…やはり避けた方が良いのでしょうか?
宮川めぐみ助産師からの回答
縦抱きは生後2週間からしていただいて大丈夫です。抱っこひもは、街中でよくエルゴやベビービョルンを見かけますが、これらは海外のものなので、使用できるのは海外の方の体型に合わせて身長150cm以上、ウエスト62cm以上からになります。抱っこする時の形は決まっていて、ベルトを調整して身体の大きさや体格に合わせて正しく装着していただくことでお母さんや赤ちゃんへの身体の負担を軽減することができるというものです。
対して、スリングや兵児帯は1枚の布でできていて、赤ちゃんとママを一緒に包むようにして装着します。形が自由自在なので、縦抱きはもちろん、いずれはおんぶひもとしても使うこともできます。密着度が高まりますし、その分身体への負担も少なくオススメです。うまく装着するには練習が必要になりますが、持ち運びもかさばらず、便利かと思いますよ。
ちなみに、抱っこひもでの縦抱きというのは小児整形外科学会でも推奨されている抱き方です。ただし、ちゃんと足をM字にしてあげること、腰からお尻に変えて丸くなることが前提になります。それに加えて赤ちゃんのお尻が抱っこをしてくれている人のおへそよりも高い位置に、赤ちゃんの頭やおでこにキスができるぐらいの高さにあると双方にとって楽な姿勢になります。こちらもご検討くださいね。
オススメの抱っこひもは? 先輩ママの使用レビュー
とにかく種類が多く、実際どれがいいのか分からないのが“抱っこひも”。選びきれず何種類かをシチュエーション別に使い分けているママさんもいるようです。とはいえ、新米ママにその使い方はハードル高すぎますよね。そこで、これまでベビーカレンダーに寄せられた先輩ママたちの“抱っこひもレビュー”をまとめてみました。
・ナップナップ
- <ポイントその1:通気性のよさ> 背面部のファスナーを開くと通気性のいいメッシュ生地になっているので、夏場の使用にも便利で魅力的でした。
- <ポイントその2:落下防止の補助ベルト付き> 抱っこをするときよりも、おんぶで使用するときに安心感があります。おんぶの際にベルトを締めてから背中に背負えるので便利です。
- <ポイントその3:価格・デザイン> 1万円以下で購入でき、手触りが良く機能的なデザインが選んだポイントでした。(ママライター田中麻奈さん)
・エルゴベビー
- エルゴベビーはデザインもタイプも豊富で、Leeやミキハウスなど、さまざまなブランドとコラボしていてとてもおしゃれです。全体的に作りはかなりしっかりしていて、小物を入れられる便利なファスナー付きポケットも付いています。ただ、私が使用しているエルゴベビーオリジナルは、しっかりした作りの分、ガタイがよく見え、また夏はかなり蒸れて、子どもが汗だくになっていました。(ママライター上原りなさん)
腰と肩で支える楽さを感じ、7年間ひとつのエルゴで3人目まで乗り切りました。ただ、エルゴは装着した感じは非常にいいのですが、少々かさばるため、ベビーカーなどに収納するにはちょっと困りました。エルゴ専用にしたエコバックを持っていかないと収納しきれない状態です。(ママライター武山あゆみさん)
エルゴベビーは、とにかく疲れにくい! 肩の部分の幅が広く、重さが分散されるためか、買い物で2~3時間抱っこしたままでも肩や腰が痛くなりにくいように感じます。その反面、なで肩な私には背負っていると肩ひもがずれてくる点が困りものでした。息子は身長が標準よりも低めだったこともあってか、インサートを卒業しても顔が出ず、クッションを使用して高さ調整をしていました。(ママライター加藤一華さん)
何回洗濯したかわからないエルゴは、とにかく生地や縫製もしっかりとしています。どうしても子どもがしゃぶったりしてしまう肩のところは、手作りのベルトカバーで保護しています。抱っこひもは腰の負担の少ない、おんぶもかんたんにできる使いやすいものが絶対におすすめです。(ママライター山田孝子さん)
・グレコ
私が使用しているルーポップゼロという種類はデザインこそ少ないですが、軽くてかさばらず、メッシュ素材なので通気性も抜群です。使用したときの安定感、安心感はエルゴの方がありますが、グレコはペットボトル1本分ほどの軽さで、かばんに入れられるほど小さくたためるので持ち運びには非常に便利です。(ママライター上原りなさん)
メッシュタイプで薄くて軽いので、はじめは身体が痛くならないか、安全なのか半信半疑でしたが、結果的には問題なく、とても使いやすくて2年ほど愛用中です。生地が薄いので、エルゴで不満だった収納と夏の暑さ、冬のコート事情がすべてクリアされました。(ママライター武山あゆみさん)
・ニンナナンナ
Combiの「ニンナナンナ サット フィット」は3ウェイ、4ウェイの2種類があります。4ウェイでは、横抱っこ、縦対面抱っこ、縦前向き抱っこ、おんぶと4通りの使い方ができるのが特徴です。肩ひもの幅がせまく、ずれにくい点はいいのですが、その分、肩ひもが食い込んで肩が痛くなりやすいように感じます。わが家の息子は景色を見るのが好きだったので、前向き抱っこができる点はありがたかったです。(ママライター加藤一華さん)
上記の4つ以外にも、ベビービョルンやアップリカなどのラインナップが有名です。しっかりしたものは2人目、3人目のお子さんにも使えるのでじっくり吟味して、ご自身の体型に合った良いものをお選びくださいね。
※参照元:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー〈 https://baby-calendar.jp/talk/topic/detail/24989 〉